チーム関係者にインタビュー
今年を振り返っていかがですか?
安藝社長
──2台体制を1年間やってみていかがでしたか?
苦しいというのは最初からわかってました。それでも作戦のバリエーションが良い方向に出てくれればと思っていたんですが、もうちょっといろいろと揃えないと2台体制は難しいなあ、と。ただ、得るものは1台でやるよりも多かった気がします。われわれはまだ新参チームなので、古豪チームに対抗するには、少ない時間で経験を得るしかありませんでした。そういう意味では、短期間でたくさん勉強できて、かなり濃密な1年でした。数年分をこの1年間で短縮できましたね。連覇を逃したのは悔しいですけどね。
鈴木代表
──BMWからの支援を受けられるようになりましたが。
そうなんですが、2012年モデルの導入が遅れたことや、そのモデルに対する理解などに苦労してしまって、結果的に鈴鹿のガス欠を招いてしまい、とても悔しいシーズンでした。BMWとの交渉や対応が僕の役目だと思っているので、その点はみなさんにご迷惑をかけてしまったと、大いに反省しております。2台体制も、4号車(Mirai Z4)は2012年モデルへのアップデートをしていないまま、2012年のハンデを背負わされてしまったので、ドライバーの2人にもかなり苦しい思いをさせてしまいました。
0号車(ミクZ4)に関しては連覇できなかったのは非常に残念で、その涙はオートポリス戦で流しきったので(笑)、もてぎでの4位という結果には満足しています。ポルシェとアストンが速いことは、最初からわかっていたので、その次につけられて、さらにアウディより上でゴールできましたからね。
大橋監督
──本日のレースを振り返っていかがですか?
もてぎでの状況を考えると、今日のリザルトはベストだと思います。直線の多いコースを得意とするクルマがほかに何台もいる中で、0号車は4位に入れた。4号車はさらに厳しいので、そんなに上に行けるとは思っていませんでしたが、GT500が来るタイミングとかほかのクルマと絡むタイミングが悪かったですね。スピンは余計だったけど。ただ、それ以外はノーミスだったので、あの順位が現状でのベストなんだと思います。
──2台体制で1年やってみてどうでしたか?
このチームになってから1年目でチャンピオンを獲って、2年目で2台体制になった。最初からわかっていましたけど、大変でしたね。まずエンジニアのリソースがお互い取られる。こっちの修理であっちのメカニックさんも来て……みたいなことがあると、やっぱり対応できる範囲が限られてくるし、心配事も2倍になるわけで。もちろん、得られるものも大きかったですが、とにかく大変でしたね。
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