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最新パーツ性能チェック 第130回

AMDの新APU“Trinity”のグラフィック性能を検証する

2012年09月27日 13時01分更新

文● 加藤 勝明

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 ではDX10世代だがやや重めの「The Elder Scrolls V:Skyrim」での性能も見てみよう。このテストでは解像度は1920×1080ドットだが、画質をMiddleに設定し、Mod類は全て外した状態でテストしている。計測は「Fraps」、フィールド移動時のフレームレートで比較した。

The Elder Scrolls V:Skyrim 画質Middle/1920×1080ドット(単位:fps) better→

 下から2番目のMiddle画質でもCore i5/i3のインテル勢はにとってはかなり苦手なゲームだというのがわかる。Trinityも振り向き時などにガクガクする感じはあるが、フィールドを歩き回る程度ならなんとか遊べる印象だ。さらに解像度を下げれば、Trinityだけで遊ぶことは可能だろう。

 最後に重量級の「Battlefield 3」。フルHDでは重いことは明らかなので、このテストのみ解像度を1280×720ドット、画質は高設定でテストしている。4面開始時のシークエンス時に「Fraps」を使ってフレームレートを計測した。

Battlefield 3 高画質/1280×720ドット(単位:fps) better→

 Trinityが有利だったSkyrimと違って、こちらはBIOHAZARD 5に近い分布になった。画質を下げればもっとフレームレートは稼げるだろうが、Trinityの内蔵GPUであっても重量級ゲーム用には性能が足りないようだ。

アイドル時の消費電力の低さはピカイチ!
ただ、TDP 100Wの足かせが……

 最後にシステム全体の消費電力を見てみたい。PC起動後10分、「Battlefield 3」テスト開始から10分、そして「FurMark」のBurn-inテスト(1920×1080ドット)開始から10分後の値をを「ワットチェッカー」で計測している。

消費電力(単位:W) ←better

 まずTrinityを含め、AMD Aシリーズのアイドル時の消費電力の低さは非常に優秀。Core i3-3225と同等なので、長時間稼働させっぱなし前提のPCで使うとよい感じだ。
一方ピーク時の消費電力は、描画性能の高さを反映してかそれなりに高い。ただA10-5800Kと性能的にやや下のA8-3870Kと互角に張り合っている点からは、Trinityになって電力効率は上がっていることがわかる。ソケット形状の互換性を捨ててまで達成したかったことは、Llanoで積み残したワットパフォーマンスの改善であったことがよくわかる。
 ただGPU統合型CPUにしては、ピーク時110~130Wと消費電力が高めな点は気になるかもしれない。今回テストした2製品は、どれもTDP 100W設定であるため、消費電力の高さは当然なのかもしれないが、この性能をもう少し下のTDPで展開してくれたら、Trinityの魅力は揺るぎないものになったのではなかろうか。

内蔵GPUは非常に優秀。CPU性能は後日!

 以上のように、Trinityのゲーミングパフォーマンスは現行ミドルロークラスのGPUには及ばないものの、ゲームを軽く楽しむ程度には問題ない性能を備えていることがわかった。
 最近のゲームは、インディーズ系を中心にした軽量なゲームと、画質にこだわった重量級ゲームの2極化が進んでいる。GeForce GTX 660などでも60fpsを軽く超えるゲームは多いわけだが、そうした軽いゲームを適正な消費電力で楽しみたい場合には、Trinityは良い選択となるだろう。

GPU内蔵CPUのグラフィック性能としては十分な性能。アイドル時の消費電力も低い

 とくにアイドル時の消費電力が低いため、ゲームよりもウェブやメールを見ている時間の方が長いユーザーほど、そのメリットは大きくなりそうだ。
 Socket FM1からのアップグレードパスがない点はコストパフォーマンス的に大きなマイナスではあるが、いつもとは違った低消費電力なマシンを組みたい場合には、よい選択になるだろう。

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