ゲーム以外の取り組みにも注目
泉水執行役は、「ゲーム以外のところにも注目すべきポイントがある」と、今年のXbox 360の取り組みを示す。
それはオンラインサービスである。
これまでにもXbox LIVEアーケードや、Xbox LIVE ゲーム オン デマンドなどのほか、Zuneビデオとして展開し、新作タイトルを中心に1200作品を揃えた「Xbox ビデオ」、huluやYoutubeなども視聴も可能だ。
そして、年内にはKinectの技術を活用し、音声での検索を可能にする「Bing」や、「Internet Explorer for Xbox」といったサービスの利用も、Xbox 360の利用範囲を広げるものになる。
今年は、昨年に比べてKinectの露出が減っている感じがするが、その点について泉水執行役は「確かに、Kinectに対応したタイトル数は少ないかもしれないが」と前置きしながらも、「Kinectの技術を使った人気タイトルもあり、Kinectならではの特徴を備えたゲームを楽しんでもらえる。なかでも、Bingのように新たなサービスとしてKinectの音声認識技術を活用した用途提案など、Kinectがしっかり根づいていることが特徴になる」とする。
「Xbox SmartGlass」を利用した
異なるデバイスとの連携
そうした中、Xbox 360に関する今年最大の特徴として挙げられるのが、「Xbox SmartGlass」による異なるデバイスとの連携だ。
Windows 8を搭載したタブレット端末などでも、Xbox ビデオの映像を見るといった使い方も可能であり、「家にあるXboxで見ていた映画の続きを、外出先においてタブレット端末で視聴するといったことが可能になる。映像コンテンツ、ゲームなどのXboxのサービスを、場所と時間を選ばずに、利用できるようになる」というわけだ。
マイクロソフト各製品との幅広い連動が
いよいよ始まる
Windows 8と同様のインターフェースをXbox 360において採用したことや、BingやIEがXbox 360で利用できるという点でも、マイクロソフト各製品との幅広い連動が開始されたことを意味する。
泉水執行役は、「Xboxがマイクロソフトの製品ブランドのひとつとして、WindowsやWindows Phoneなどほかのプラットフォームと連携する最初の年になる」と語る。
Xbox 360は、ハードウェア、オンラインサービス、ソフトウェアの3つの観点から価値を提供してきたと泉水執行役は語る。そしてその集大成が、今年の年末になるというのは、これだけの多くのタイトルが出揃うことからも裏付けられよう。
そして、Windows 8の発売と連動して、さらにXbox 360の楽しみ方を広げる提案も開始される。
ゲームコンソールとしては「集大成の年」であり、マイクロソフト製品との連動という点では「最初の年」というのが、今年のXbox 360の置かれたポジションとなる。
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