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西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第96回

LaVie Z商品企画担当者インタビュー

インタビューで聞く どこまでも軽さだけを狙ったLaVie Z

2012年07月26日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

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「外付けにできるものは外付けにしてしまって、可能な限り軽くしよう、という発想です」(中井氏、写真右のPCもLaVie Z)

 各機能も「重くなるか軽くなるか」で決めている。

中井「ヘッドホン端子はつけましたが、マイク端子はつけませんでした。マイクなら上(ウェブカムの部分)に内蔵されていますし、今はUSBなどで外付けする手段もたくさんありますから。その分軽くしようと」

中井「LaVieブランドの製品なので、LaVie Zはコンシューマー向けのニーズが一番です。そうすると、アナログRGB端子で家庭内でなにかとつなぐという用途は、ほとんどないと考えました。そのため割り切って(アナログRGBを)外して、HDMI出力だけにしています。有線LANが内蔵されていないのも同じ考え方です。外付けにできるものは外付けにしてしまって、可能な限り軽くしよう、という発想です」

中井「メモリー搭載量が4GBであるのも、このモデルはこのコンセプトで、という考え方です。LaVie Zの用途であれば、必要十分なのではないかと考えました。メモリーを多く搭載できるようにスロットを用意するための、重量と厚さのトレードオフです」

中井「(性能面での)システムのボトルネックを考えると、現在のパソコンではストレージの速度が問題です。LaVie ZではSATA 3.0対応の高速SSDを搭載しているので、この部分はカバーできます。やはり現在のパソコンにおいて、快適さを左右する大きな要素はSSDのスピードだと思います」

 そうすると気になるのが1点ある。LaVie Zは、ディスプレーに1600×900ドットの高解像度パネルを採用している。スペックとしてはとても望ましいもので、この製品の魅力のひとつだと思うが、軽量化という点で、高解像度パネルの採用はマイナスにならないのだろうか?

中井「高解像度のパネルは、今ではもう重さには影響しませんね。その分の付加価値もありますし。ターゲットユーザーを考えたときに、ここは外せないだろう、という判断なのです。技術的な要素の流れとしても、今後は高解像度化が進んでいくのは間違いありません。だとすると、『もうこれ以外ない』と考えました」

「キーボードふかふか問題」に独自構造、
バッテリー問題には急速充電で対応

LaVie Zのキーボードは、ボディーがキーボードのフレームも兼ねる独特の構造を採用。薄型化と打ち心地を両立させている

 LaVie Zは軽さだけを重視して、使い勝手を捨ててしまった製品にはなっていない。例えばキーボード。キーストロークは浅く、最高のキーボードというわけではない。

 しかし、外観から感じられるほどタイプ感は悪くない。底がしっかりしていてキーがグラグラする印象がないため、意外なほど普通にタイプできる印象だ。この点については、NECが社内で常に問題にしている現象への対策があった。

中井「社内でノートPCを開発・評価する時に出てくる言葉があります、『キーボードふかふか問題』というんですが(笑)。おわかりのように、キーボードの底がふかふかして打ちにくいものになる、ということへの対策です。主に強度の問題なのですが、そういう点は常に意識しています」

中井「LaVie Zでは、これまでとキーボードの構造を変えているんです。それによって『キーボードふかふか問題』に対処しました。通常の薄型ノートPCでは、バスタブ状の構造の中にキーボードのモジュールを入れます。止め方も、モジュールを下からねじ止めします。でもそうすると厚くなるし、重くもなるのです」

中井「しかし、LaVie Zではモジュールを使わず、ボディーに下からキーボードのパーツをねじ止めする構造にしました。ボディーがキーボードのフレームを兼ねるようにしたのです。『キーボードふかふか問題』に対処するために、フレームへは62ヵ所でねじ止めしています」

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