LaVie Z商品企画担当者インタビュー
インタビューで聞く どこまでも軽さだけを狙ったLaVie Z
2012年07月26日 12時00分更新
NECパーソナルコンピュータ(以下NEC)のUltrabook「LaVie Z」は、6月に存在が公開された時から話題を呼んでいる。13型クラスで1600×900ドットの液晶パネルを使いながら、重さは「999gを切る」とされたからだ。7月3日には正式に製品発表が行なわれ、最終的な重さが「875g」となることが公開されると、インパクトはさらに大きなものとなった。13型クラスとして最軽量なだけでなく、日本で主流だったいわゆる「B5クラスモバイル」(今の言い方なら11型クラス)を含めても、最薄・最軽量クラスの製品である。
筆者も試作機を借りて使ってみたが、まあとにかく軽く薄い。見た人がことごとく、驚きの笑みを浮かべながら持ち上げてみているのが印象的だった。LaVie Zの軽さはいかにして実現されたのだろうか? そして、そこで「軽さ」を軸にした理由はなんだったのだろうか? LaVie Zの商品企画を担当した、同社コンシューマPC商品企画本部プラットフォーム企画部の中井裕介氏に話を聞いた。
軽さを追求するために「13型」を狙え
言うまでもなく、LaVie Zほど薄くて軽いノートPCを作るには、さまざまな努力が必要になる。Ultrabookはそもそも高価な製品ではなく、一昔前のモバイルノートのように、「価値を認めてもらえるなら20万円を超えても買ってもらえる」ものではない。残念ながらこれは時代の趨勢ともいえる。その中で高付加価値な製品を作るには、メーカーとしての「思い切り」が必要になる。NECが、ここで「思い切った」理由はなんだったのだろうか?
中井氏(以下敬称略)「以前にインテルからUltrabookのコンセプトを聞いた際に、当然『NECとしてもやろう』という話になりました。それとは別に、その頃すでにNECでは、『他社とは別のところを攻めていこう』『お客さんをわくわくさせる製品をやろう』という話が動いていたのです。そこにUltrabookが合致したので、『そういうお客様をつかもう』ということになりました」
中井「そこで考えたのは、一言で言って『直球勝負』でした。プロダクトアウト的な考え方もあるでしょうが、Zの場合にはモバイルのお客様が、何を一番求めているのかにポイントをおいて企画しました」
中井「モビリティーの4要素といえば、『軽さ』『薄さ』『フットプリント』そして『バッテリー』です。この4点は、どれかをがんばるとどれかをあきらめなくてはいけないという関係にあるため、通常は優先順位の設定が重要になります」
中井「しかしユーザーに要望を聞くと、結局は『軽さ』がトップとして挙げられます。それならば、『そこを突き詰めるとどうなるだろうか?』と考えたのが、LaVie Zの発端です」

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