アップルの開発者向けイベント「WWDC」開催からおよそ1ヵ月。ASCII.jpの読者なら、その基調講演で発表された「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」を含む新しいノート型Macに興味を持っているという人は多いはず(もしくはもう買っちゃいました?)。今回の新製品、および基調講演はどう評価すべきだろうか。月刊誌「MacPeople」の吉田編集長に話を聞いた。
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○MacPeople 2012年8月号 ・特別付録小冊子「iPhonePEOPLE 2012年8月号」付属 ・特別定価780円 ・Twitter ID:macpeople1995 8月号は、7月14日公開の映画「ぱいかじ南海作戦」出演の女優・貫地谷しほりさんが目印。特集1「最新モデル速攻レビュー」では、「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」を含む最新ノート型Macの情報を大公開。特集2「来たるべき新世代OS:OS X Mountain Lion + iOS 6」は、最新の新機能を総まとめ。iOSデバイスに特化した「iPhonePEOPLE 2012年8月号」の特集は、iPhoneでリモートコントロールするデバイスだ |
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「Retinaモデル」だけじゃない、
「Air」も「Pro」も買いだぞ!!
── 新しいノート型Macが出てからもうすぐ1ヵ月。早いもんですね。
吉田 そうだね。そういやMacBook Pro Retinaディスプレイモデル買ったんだって?
── そうなんですよ。MacBook Pro Retinaディスプレイモデルは標準だとメモリーが8GBですが、16GBにアップグレードしたかった。店頭だとメモリーだけを増やしたモデルがないので、オンラインのApple Storeでカスタマイズして注文しました。3週間待ちましたね……。吉田さんは買わないんですか?
吉田 どうしようかなーと思ってるけど、今回は見送りかな。
── 俺はMacBook Pro Retinaディスプレイモデルに飛びついちゃいましたが、正直、“お値打ち”なのは成熟しきった「MacBook Air」かなと思っています。
吉田 MacBook Airは、相当お買い得だよね。俺もひとつ前のMacBook Airを持っているけど、性能的には問題なかったりするから、そこまで買い替える気が起こらない。
── 新しいMacBook Airは、インターフェースがUSB 2.0がUSB 3.0になったのが大きいですよね。
吉田 でも、Thunderboltの外付けストレージが使えれば、USB 3.0はいらないかなと思っているんだよ。最近、シーゲイトの「GoFlex Thunderboltアダプタ」をAmazon.comで買ったんだよね。本来、シーゲイトのストレージユニットと一緒に使うんだけど、SATAのストレージも差せる。海外発送だけど、送料を含めて1万円以下だった。
── そんな製品があるんですか!!
吉田 最近だと、インテルの「SSD 330」シリーズが120GBで1万円を切ってたりして安い(「【価格調査】SSDの価格下落に沈静化の兆し」)。GoFlexに差してベンチマークをチェックしてみたら、読み出しが毎秒300MB、書き込みが毎秒150MBを超えていた。ストレージ以外ならUSB 2.0でも速度的なネックがないから、旧モデルでもいいんじゃないかって。
でも、CPUが1世代進んだ「Ivy Bridge」に変わって、あの価格だから文句のつけようがない。悩んでいるくらいならサッサと買って幸せになった方がいいとオススメできる。
── ASCII.jpのレビュー記事「これが現在の完成形 MacBook Air 2012年モデルをテスト」を見ると、内蔵フラッシュの世代が変わって、高速化したみたいです。
吉田 それも含めて、MacBook Airは間違いなく買い。
既存の資産を有効活用したいなら、「MacBook Pro」という選択肢も現実的。インターフェースはThunderbolt/FireWire 800(IEEE1394b)/USB 3.0とすべて揃っているし、有線LAN端子や光学式ドライブも搭載している。MacBook Pro Retinaディスプレイモデルの場合、写真や映像を扱うプロならともかく、普段使いではRetinaディスプレイを活かしにくいという人も多い。
