COMPUTEX TAIPEIの主役は、PCを含むコンピューターと周辺機器、それらに使われるコンポーネントであるが、もちろんWindowsの動くx86 CPU搭載PC以外の製品も出展されている。今回は一般的なPC以外の中で2つのトピックを取り上げたい。「Windows RT」と「スマートテレビ」だ。
世界初のWindows RTタブレットになるのは、
ASUS&NVIDIA?
展示されていたのはわずかであるが、着実に製品化に向けて進んでいると思われるのが、Windows RT搭載のタブレット型端末だ。特にNVIDIAのTegra 3プロセッサーを採用したASUSTeK Computerの「ASUS Tablet 600」は、製品にかなり近いと思われる試作機を複数台会場に出展していた。本体はAndroid版の「ASUS Pad」(Transformer)シリーズとそう大きな違いはないと思われるので、おそらく世界初のWindows RT搭載タブレットの製品となるのは、このTablet 600になるのではないだろうか。
まだ試作機であるため、残念ながら自由に触ることはできないどころか、撮影のためにアクリルケースの中から出してもらうのも一苦労といったレベルであったが、Metro Styleのスタート画面の動きは軽快なようで、x86ベースのWindows 8タブレットと比べても、パッと見では遜色なさそうな動きに見える。アプリを動かしてどうなるかはもちろん別問題なので、製品に近い機材の登場が待ち遠しい。
NVIDIAに続いてWindows RTタブレットの開発を進めているのがクアルコムだ。最新の「Snapdragon S4」プロセッサーの「S4 Pro」と呼ばれるハイエンド向け製品を使った、開発用のリファレンスタブレットをプライベ―トブースで出展していた。同社によれば、Windows RTの開発用ターゲットマシンがこのリファレンスタブレットであるとのことで、これをベースにOEMベンダーがWindows RTタブレットを開発すれば、ソフトウェアの安定性や互換性の検証にとられる手間が省きやすいと思われる。
こちらも残念ながら、試作機とのことで自由には触らせてもらえず、目を盗んで操作していると、すぐに説明員に注意されるという具合。搭載製品の登場が待ち遠しい。
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