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スマホと放送の融合を考える

NOTTV担当者をユーザーが直撃! スマホと放送の未来は?

2012年06月11日 21時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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ノーアクションで体験できる仕組みがほしい

── 最後に遠藤さんのご意見は?

遠藤 やはりNOTTVに限らずコンテンツは見られてなんぼの世界ですから、理想を言えばアクティベーションさえ不要で、ノーアクションで1か月見られるぐらいの導入体験がほしいですね。導入のハードルは低ければ低いほどいい。

本田 それは必須ですね。起動して、見だしてから1か月とか2か月無料にするとか。そこで体験してもらってから契約という流れがいいんじゃないかな。

遠藤 ある日、突然「契約」と言われるとかね。

参加者A 対応している端末がまだ少ないのに月額420円の料金がかかるという点はNOTTVを体験する障壁になっているんじゃないですかね。

副島 一応現在でも、最初の30日間は無料で見られるのですが、まだそれでは足りない感じですか?

参加者A 3か月ほどあってもいいと思います。

本田 あとはエリアですね。放送波なのに、地方出張に行ったら見れなかったというのは困りますよね。入る、入らないで言うと、VHFでアナログ放送しているところよりも入ると思いますが。

副島 そのあたりがまだできないからシフトタイム、ということも考えています。

本田 それは積極的に提供してほしい。

「全録」時代にあるべきモバイル放送を目指して

副島 今日皆さんのお話を聞かせていただいて、シフトタイム番組はデジタルコンテンツであるということや、まとめるってところに価値があるということに気付かされました。これは非常に参考になりましたね。

 あとは何が蓄積されているかは分からないけれど、とりあえず開いてみたら面白そうな番組が2つ、3つは入っているっていう期待感を持ってもらえるかですよね。リアルタイムが電話だとしたら、シフトタイムはメールというか。

遠藤 その答えは“得した感をどうすれば演出できるか”にあるのかもしれません。ネットで成功したビジネスっていうのはどれも錯覚を生むものです。ニコニコ動画も、本当はリアルタイムじゃないけれど、コメントが流れるという見せ方のおかげで、たくさんのひとと同時にコンテンツを見ているという錯覚を生んでいる。同じように、番組をたくさんもらえるという感覚が生む錯覚があるかもしれない。

副島 シフトタイムでコンテンツが多く蓄積されるのが重要だとしたら、残念ながら今のところ錯覚を起こせるほどの数はありません。しかし、そこは担当者としてがんばりたいです。

参加者C シフトタイムで蓄積されて入れば、興味がないアーティストとかでも「何だろう」って見るかもしれませんしね。

副島 とりあえず聴いてみようという気にはなりますよね。

本田 個人的な経験の話をすると、テレビの番組を「全録」するようになって教育テレビをめちゃくちゃ見るようになったんです。ものすごく面白い番組があるのに、なぜか普段は見ることがない。でも全チャンネルを録画した中からなんとなく探すと、面白さを発見してしまう。

遠藤 全録だと、見るか見ないかをすぐに判断できる。それが重要。

本田 より幅広い選択肢の中から面白いものを見つけることができるんですよね。

遠藤 全録できるHDDレコーダーの「SPIDER」では、表示されるキーワードから判断して、頭から見なおすとか、その部分だけ見ることができる。1番組あたりの視聴時間は短くなるんだけども、見る番組は増えている現象が起こっているんですよね。そうしたニーズにあったスタイルで提供していけるといいかもしれません。

副島 本日は、貴重なご意見をありがとうございました。できるものは反映して、これからもNOTTVを盛り上げていきたいので、ぜひ注目していてください。

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