デジタルガジェットを空気のように自然に使いこなす、現代社会の忍者。
それが編集部のニンジャ盛田だ。
……ちょっと願望入ってるけどね。でも、忍者が古き日本を象徴する存在だとしたら、最先端の技術が詰め込まれたモバイル機器は新しい日本の象徴。そして情報収集に余念がない忍者が現代社会によみがえったら、きっとスマホやタブレットを巧みに使いこなしているに違いない。
いまも昔も情報を制するものが競争に勝利することは変わりない。現代のデジタルニンジャを自称する拙者が目を付けた機種、それが「MEDIAS TAB N-06D」(日本電気製)。薄さ約9.9mmとスリムな本体に、日本人の美意識を満たす機能を凝縮した1台なり。
やはりタブレットも国産かもな!? と再実感させられた1台でござるよ……ニンニン。
情報やコンテンツを持ち運ぶ、その最適サイズが7インチ!
MEDIAS TABは、コンパクトかつ薄型が自慢の7インチAndroidタブレット。縦幅は約120mmで、男性であれば片手でつかんで気軽に持ち上げられるサイズ。厚さも約9.9mmと非常に薄型。板のようにフラットな形状で、カバンなどにスッと忍ばせられるだけでなく、コーニング社製のゴリラガラスによる丈夫な本体も○。先進技術をぎゅっと盛り込んだ凝縮感はガジェットマニアにはたまらない部分。
7インチといっても、ディスプレーの解像度は1280×800ドットあり、パソコン用にレイアウトされたウェブサイトを縦位置・横位置のどちらからでも快適に眺められる。ホーム画面に並んだガジェットやアプリのアイコンを表示した際の一覧性も高い。
この一覧性の高さは、情報を的確に把握し、次のアクションに結びつけるといった実用性の観点でも有効。片手に収まるサイズといっても、10インチクラスのタブレットやノートパソコンと同程度の情報量が凝縮されているので、モバイルだから画面が狭く、ホーム画面が見づらくてもしょうがない……という妥協は一切不要なのである。
そして本体の電源を入れてまず最初に感じるのは、やはり明るく発色のいい液晶ディスプレーの美しさ。スマートフォンで標準的な3.5~5インチクラスの画面と比較しても一線を画すサイズで、かつとても高精細なのだから、写真や動画、電子書籍といったコンテンツを見るビューアーとしてもバランスがいい。
スマートフォンは携帯性という大きな武器があるが、画面が小さいから視界を独占してしまう面がある。特にインターネットの情報は本来、パソコンで表示することを想定したサイズ。
スマートフォンではそれを小さく圧縮して表示するので、ユーザーは画面に見入っている印象が強くなる。
一方でMEDIAS TABは“見入る”というよりは“眺めている”感覚。周囲の状況も何となく目に入れながら、より気楽にデバイスに接することができる。しかもサイズはコミックの単行本と同程度だからカバンはもちろん、ジャケットのポケットに入れて常時持ち歩くことも可能。このバランスのよさが魅力と言えるだろう。
多彩なコンテンツを楽しめる7インチタブレット
時代の評価にさらされつつ生き残ってきたものには、その理由がある。身近にあるものとしては文庫や新書の判型などがそのひとつだろう。では7インチディスプレー搭載のMEDIAS TABはどうだろうか?
実はその短辺はコミックの単行本と大体同じぐらい(約12cm)である。つまり携帯性に配慮しつつ、書き込んだ画も細かく確認できるサイズということ。実際、顔から40~50cmほど離して本体を構えても、写真・動画・ウェブサイト、やはりどのコンテンツを見ても迫力が違うでござるよ!