タブレット3台のソフトキーボードはどう?
入力速度の面で、タブレットのソフトキーボードは善戦した。特に入力時間が1分4秒だった新世代iPadに関しては完全にとは言えないが、タッチタイプに近いことも可能だ。ただ、これは筆者がiPadを普段から使っていることも付け加えておくことが必要かもしれない、他のAndroidタブレットでも慣れれば同じようにできる可能性はある。
縦持ちで親指で入力した場合は、10~30秒程度遅くなってしまうので、やはり横画面での入力がベターだ。親指入力では真ん中のキーが押しにくくなってしまう。ただ、最近は「ARROWS Tab LTE F-01D」や「MEDIAS TAB LTE N-06D」のように、左右に分割するソフトキーボードを表示する機種もある。
3台の中では新世代iPadの入力速度が速かったが、それと比較すると、Androidタブレットの2台はタッチのレスポンスが若干遅い印象だ。それでもGALAXY Tab 7.0 Plusの入力速度が1分8秒と、新世代iPadと約4秒しか差がなかったのは、画面が小さいため指を動かす範囲が小さかったからのように思う。
またAndroidタブレットとiPadの違いとして気付いたのが、カーソルキーの有無だ。ちょっと前の文章の文字を直したい、なんてときにはAndroid端末にカーソルキーがあるのが便利だった。iPadではタッチしてカーソルを動かすので、キーボードから手を離すのが面倒に感じられる。
タッチパネルのソフトキーボード全体で言えるのは、直接画面をタイプするのは、指先が痛いということ。今回のテストのような文章量では大したことがないかもしれないが、仕事で日常的に使うとなると辛いだろう。これも慣れという部分があるかもしれない。
タブレットでの作業が、メールまでか日常的な仕事かが
キーボードを導入する決め手になりそう
入力テストを見ても、短いメールのやり取りであればタブレットにはキーボードは不要に感じるほど、入力時間には大きな差はつかなかった。
ただしこれが頻繁に、しかも長文入力もストレスなくとなれば、やっぱり外付けキーボードが魅力的だ。たとえば本記事の原稿は5000文字程度なのだが、これをタブレットのソフトキーボードでは入力したくない。単純に指先が痛くなる。
さらに画面の半分がキーボードですでに入力したテキストが読みにくいという問題もある。また画面の角度も重要だ。ノートPC代わりに、書類をいちから作成するのならキーボード&スタンドを別に用意したほうが断然見やすい。今回のテストで入力速度的には負けたキーボードであっても、タブレット単体で長く文章を入力するより、結果的に楽になるケースが多いはずだ。
タブレット用のキーボードはラインアップが充実してきている。他にも工夫を凝らした製品が多いのでぜひ購入を検討してみてほしい。
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