ソフトバンクモバイルが下り最大110Mbpsで通信できるデータ通信サービス「SoftBank 4G」を2月24日にスタートした。
今回はこのサービスの対応機種第一弾として登場したモバイルルーター「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」を使って通信速度を試してみた。
SoftBank 4Gは同じソフトバンクグループの「Wireless City Planning」(WCP)が構築したAXGP方式のネットワークを利用して展開される通信サービスで、通信速度(理論値)は下り最大110Mbps、上り最大15Mbpsとなる。
現在のサービス対応エリアは東京都23区と札幌市、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、名古屋市、神戸市、北九州市、福岡市とその周辺都市。今のところ大都市の一部に限定されているが、約1年後の2013年3月末には全国の政令指定都市での人口カバー率99%になる予定である。
サービス対応エリアマップはソフトバンクのウェブサイトに用意されているが、2012年7月末までの対応予定エリアと、それ以降拡大予定エリアが塗り分けられているだけで、現在どの場所が対応しているのかがわからない。いずれにせよ始まったばかりのサービスなので、今後のエリア拡大に期待したい。
スタミナ不足を付属モバイルバッテリーでカバー
ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SIはセイコーインスツル製の端末で、下り最大通信速度(理論値)は76Mbpsと、SoftBank 4Gの110Mbpsよりやや下回る。SoftBank 4Gで接続できない場合は下り最大42Mbpsの「ULTRA SPEED」で接続するため、将来のSoftBank 4G対応エリア化を見越しての導入でも不安はない。
WiFiルーターということで、IEEE 802.11b/g/nの無線LANに対応し、最大接続台数は10台まで、デュアルSSID機能も備えている。
本体のバッテリー容量は2190mAhと大容量だが、連続通信時間はAXGPで約3時間、3Gで約3.5時間とあまり長くない。これを補うため、本体とともに4380mAhのモバイルバッテリーが付属し、併用することで連続通信時間を約9時間に伸ばすことができる。
付属モバイルバッテリーからの給電方法はUSB方式で、試しに手持ちの携帯音楽プレーヤーを繋いだところ問題なく充電できたため、USB接続方式の汎用モバイルバッテリーとしても利用できそうだ。
本体を手に持ってみると、角が丸みを帯びたデザインを採用しており、持ちやすくポケットなどへの出し入れがしやすい形状になっている。最近のモバイルルーターとしてはやや大きめで重いという印象だが、胸ポケットでも楽に収まるレベルなので実用上問題はないだろう。
情報表示用の液晶はモノクロで、電波状況、バッテリー残量、接続方式、接続台数などをアイコン表示する仕組み。液晶サイズに対してアイコンサイズが小さく、やや見づらく感じた。表示スペースには余裕があるので、このあたりは改良してほしい部分である。

この連載の記事
-
最終回
スマホ
初代「Pocket WiFi」から始まったモバイルルーターを振り返る -
第39回
スマホ
今、激安なiPhone 5をモバイルルーターとして使う! -
第38回
スマホ
月額約1000円からのLTE! 春のデータSIM入門 -
第37回
スマホ
最新スペックのXiモバイルルーター「HW-02E」を試す! -
第36回
スマホ
月3883円ポッキリのLTEスマホ!? イーモバの新製品を試す -
第34回
スマホ
タブレットをお得に使え! iPad&Androidタブ利用料金を考える -
第33回
スマホ
軽っ!薄っ! 電池持つ!! UQ春の新ルーターを試した -
第32回
スマホ
学生じゃない人もお得!? 学割でモバイル通信のススメ -
第31回
スマホ
光ファイバー並みの爆速! Xiの100Mbpsサービスを体験 -
第30回
スマホ
7型タブとの相性バツグン!? 最新ガラケーでテザリングを試す -
第29回
スマホ
スマホ通信事業者のテザリングコストを比較する! - この連載の一覧へ