新生活に合わせて4~5月にかけてモバイルルーターと回線を契約した、という人は多いはず。ということは、2年契約をした人もちょうど2年が過ぎ、解除手数料なく契約を終了できるのがこの時期という人も多いだろう。
そこで、この春から使うモバイルルーターとして、スマホの中でも人気のiPhoneをテザリング利用して使うことを考えてみよう。なぜなら今が、iPhone 5が安く買え、維持費もモバイルルーター並にすることもできるチャンスだからだ。
iPhone 5は学割なしでも維持費は毎月3638円~
スマートフォンといえば「維持費が高い」とよく言われる。中にはスマートフォンのデータ通信を切っておき、通信はすべてモバイルルーターまかせという人もいると聞く。しかし、買い方によってはモバイルルーター並みか、それよりも安く使えることも忘れてはならない。
しかも、現在のスマートフォンはほとんどがテザリングが使用可能で、モバイルルーターの機能はほぼ網羅していると言ってもいい。であれば、モバイルルーターよりもスマートフォンのほうが便利という人も多いはずだ。
肝心の維持費だが、モバイルルーターは毎月4000円程度というのが相場なのに対し、スマートフォンはパケット代や基本使用料など必要なものだけでも月額7000円前後。さらに通話料が加わるという仕組みだ。しかし、料金が複雑と言われるだけあって、複雑さを理解すれば、ずっと安くすることも可能なのだ。
そこで、スマートフォンの利用費用を抑えるポイントを説明する。実際のスマートフォンの費用には、多くの機種に「月々サポート」「毎月割」「月月割」といった端末購入の補助金制度がある。その安くなった分を端末購入代金のローン支払いにあてて相殺し、ちょうど0円になる機種が“実質0円”というよく聞く言葉になるわけである。
ところが、補助金制度のある端末を購入する際、ローンではなく一括で代金を支払うと、月々の費用は補助分だけ引かれることになる。さらに、端末の一括購入価格は店や購入条件によって変動し、一括でも0円と、とてもお得な場合がある。
一括0円なら補助だけが残り、月々の維持費がぐっと安くなる。iPhone 5 16GBの場合、補助は月額2140円。auもソフトバンクも同一だ。
そして、今回紹介するiPhone 5は、3月下旬のauの端末価格改定から、値下げ戦争が始まり、MNPによる乗り換え加入に限るものの、極端な例では16GBタイプのiPhone 5が一括0円という店も出現するほど競争が激化している。
そのため、au、ソフトバンクともに、iPhoneをLTEで使い、テザリングも有効にして月間の通信容量が7GBまでなら、各種キャンペーンを適用して月間3638円で使える計算になっている。この月額3638円の内訳は以下の通り。
細かな名称は異なるが、iPhone 5購入に関してはauもソフトバンクも現在のところ同額、同等のキャンペーンを実施しており、価格は同一だ。
また、固定インターネット回線とセットにする割引もある。セット回線の対象が異なるので、単純には比較できないが、さらに毎月約1000円安くなることもあり、念のため調べておいたほうがいいだろう。

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