LTEや“4G”と銘打って次世代データ通信をアピールする携帯電話事業者がある一方で、データ通信といえば下り最大40Mbpsの「WiMAX」も忘れてはならない。
実はUQ WiMAXのモバイルルーター新機種が相次いで発表されている。今回は2月20日発売予定のシンセイコーポレーション製「URoad-Aero」と、すでに発売中のNECアクセステクニカ製「AtermWM3800R」を紹介する。
「URoad-Aero」は“使い込んだ石鹸”!?
初めて手にするURoad-Aeroのサイズ感をひとことで言えば、「使いこんだ石鹸」という印象。本体カラーはホワイト、レッド、ブラックがあるが、特にホワイトモデルはその大きさ、色、形が本当に使い込んだ石鹸に見えてくる。
“使い込んだ”と表現したのは決してネガティブな意味ではない。新品の石鹸なら厚みと重みがあるが、URoad-Aeroは本体サイズが幅106×奥行63.8×高さ8.4mmで、重量がたった74gである。特に厚みは8.4mmしかなく、コーナーも丸くなっているためだ。
この薄さでありながらバッテリーは2080mAhを内蔵。しかも裏ブタがあり、バッテリーはユーザーが簡単に取り外しできる構造になっている。
機能面では、WiMAXで下り最大40Mbps、上り最大15.4Mbpsの通信が可能で、弱電界でも使えるWiMAXハイパワー対応。さらに、8.4mmの薄さでありながらカタログ値で12時間の連続通信を実現していることや、いくつかの新機能を持っていることがURoad-Aeroの特徴となる。
新機能のひとつは、公衆無線LANとの連携が可能なこと。公衆無線LANのエリアに入れば、URoad-Aeroが公衆無線LANに接続し、URoad-Aeroに接続しているPCやタブレットなどに向けてインターネット接続を提供する。
URoad-Aeroの設定だけをすれば、各端末の設定を変更することなくそのまま利用できる。WiMAXが圏外で、公衆無線LANなら接続できるような場面では有効な機能だ。
ただし、対応可能な公衆無線LANは「UQ Wi-Fi」などに限定されている。SSIDと暗号キーだけで接続できる会社や自宅の無線LANとの接続は可能だ。
また、タイマー予約機能を搭載し、設定時間に休止と起動を自動的に切り替えることができる。通勤など、分単位で決まった時間に休止を解除するといったことが可能だ。曜日設定もでき、平日だけ起動することもできる。
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