ソフトバンクモバイルは、ドコモ「Xi」などでも用いられているFDD版のLTEによる高速データ通信サービスを今年秋以降にスタートする。この高速データ通信対応のスマートフォンやタブレット向けには、月額5985円でのパケット定額サービスを予定している。
同社はすでにTDD仕様のLTEと互換性を持つAXGP方式を用いた「SoftBank 4G」のデータ通信サービスをスタートしている。
FDD(Frequency Division Duplex)方式は周波数分割多重方式とも呼ばれ、上りと下りの通信を異なる周波数で行なう。これに対し、SoftBank 4GのTDD(Time Division Duplex)方式は、上りと下りで同じ周波数を用いて、時間ごとに上りと下りの通信を分割する。
現在LTEのサービスを積極的に拡大しているアメリカの主要キャリアを始め、ドコモのXiなどで採用されているのはFDD方式(TDD方式は中国のキャリアなどが積極的)。スマートフォンでも広く対応が見込まれるFDD方式のLTEをソフトバンクモバイルもサポートすることになる(KDDIも2012年12月にサービス開始予定)。
となると気になるのは、次期iPhoneの動向。次世代iPhoneでは、ソフトバンクモバイルが提供するFDD-LTEの周波数に対応するのか? などと期待は広がるが、とりあえずは続報を待ちたいところ。