最新スマホが次々登場　Mobile World Congress 2012レポート 第3回

日本市場も重視！　どのモデルが実際に導入される？

ファーウェイ、4コアCPUのハイエンドスマホ 2500mAhモデルも

スマートフォン市場でもシェアを伸ばすファーウェイ
ユーザーからの4つのフィードバックを解決した

ファーウェイの端末部門のトップであるRichard Yu氏

　Ascend D quadという注目のハイエンド端末を発表したファーウェイだが、日本では国内主要4キャリアにモバイルルーターを提供するなどデータ通信端末のイメージが強い。しかし世界的に見ると、基地局インフラで世界シェアが2位であるほか、端末メーカーとしても、Androidスマートフォンの波に乗って、急速にシェアを拡大している状態にある。

　とはいえ、現状ではキャリアブランドの低価格モデルが中心で、“HUAWEI”の名称が一般のユーザーに浸透しているとは言いがたい。そこでMWCの前日という最も注目される場で大々的に発表会を実施して、世界のメディアに向けて端末をアピールしたと考えられる。

　そのファーウェイ端末部門のトップ、Richard Yu氏によると、スマートフォンユーザーからあげられてくる主なフィードバックとして「スピード」「ハンドリング」「サウンド＆イメージ」「バッテリーライフ」の4点があるとする。

ユーザーが求める4ポイント。これを満たしているのがAscend D quadだ

ベンチマークテスト上での優位をアピール

　この4点を満たす存在がAscend D quadである。「スピード」はもちろんクアッドコアCPU。「ハンドリング」（扱いやすさ）という部分では、4.5型液晶を搭載しながら、狭額縁デザインを採用することで64mmの幅を実現している点を挙げた。

狭額縁デザインで他社の4.5型ディスプレー搭載機よりも幅が狭い。音声の音質にもこだわりがある

　「サウンド＆イメージ」では電話としての性能を重視し、騒がしい場所でも会話が聞き取りやすい「earSmart技術」を採用する。また、前述の裏面照射型の800万画素カメラに加え、インカメラも130万画素である。最後の「バッテリーライフ」は2500mAhバッテリー搭載のAscend D quad XLの存在はもちろん、K3V2に搭載されたファーウェイ独自のパワーマネージメント技術により、平均的なデバイスのバッテリー動作時間より30％長くなっているとする。

独自CPUの省電力化はもちろん大容量バッテリーの搭載で、スマートフォンの悩みを解決する

日本市場にも積極的!?
日本でも入手可能になる可能性は大

　Ascend D quad／quad XLのリリースは2012年第2四半期。Ascend D1のみは2012年4月の発売を予定している。ちなみに、Richard Yu氏は、ファーウェイが重視しているマーケットとして「中国、アメリカ、欧州、日本の4つ」と強調。どのモデルがどんな形で、というのはまったくの不明だが、日本でのリリースは期待してもよさそうだ。なお、LTE／TD-LTEに対応したモデルも用意している最中とのこと。

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