最新スマホが次々登場 Mobile World Congress 2012レポート 第3回
日本市場も重視! どのモデルが実際に導入される?
ファーウェイ、4コアCPUのハイエンドスマホ 2500mAhモデルも
2012年02月27日 12時00分更新
ファーウェイ(HUAWEI/華為技術)は2月27日から開催される「Mobile World Congress 2012」に合わせて、メディア向けイベントを実施。2012年の目玉となるハイエンドスマートフォン「HUAWEI Ascend D quad」を発表した。
独自のクアッドコアCPUで3D性能も強力
ハイエンド端末として必要な機能を漏れなく搭載
Ascend D quadの最大の特長は、製品名からわかるようにクアッドコアCPUを搭載している点。このCPUはファーウェイみずから開発した「K3V2」と呼ばれるもので、16GPUが含まれているという。動作クロックは1.2GHzと1.5GHzの2種類あり、PCのように異なるクロックのモデルが用意されるようだ。
ディスプレーは4.5型のIPS+液晶で、画面解像度は720×1280ドット。このディスプレーは32bitカラーの表示が可能である点も売りのようで、動画や静止画の再生で威力を発揮しそうだ。カメラは裏面照射型の800万画素。OSはAndroid 4.0(Ice Crem Sandwitch)。クアッドコアCPUだけでなく、現時点で求められるグローバルなハイエンドスマートフォンに必要な機能を搭載しているという印象が強い。
バッテリー容量で厚みの異なる2モデル
10.9mmモデルのバッテリー容量は2500mAh!
また、ラインナップ構成も興味深い。バッテリー容量の違いで「Ascend D quad」「Ascend D quad XL」の2モデルが用意されている。両モデルの違いは“厚み”。通常モデルが8.9mmなのに対し、XLは10.9mmあるが、そのぶんバッテリー容量は通常版の1800mAhに対し、XLは2500mAh。後述するファーウェイ端末部門のトップ、Richard Yu氏は「1~2日使いたいならD quad、2~3日使いたいならXL」と紹介していた。
バッテリーライフは現在のスマートフォンユーザーが最も苦労している点。こういう形での製品ラインナップの追加がトレンドになるのか、今後に注目したい。
なお、Ascend D quadと比較的似通ったスペックながら、CPUが1.5GHzデュアルコアのTi「OMAP4460」にダウングレードされた(これでも十分以上に強力だが)、「Ascend D1」というモデルも用意されている。
Ascend D1 | Ascend D quad | Ascend D quad XL | |
---|---|---|---|
ディスプレー | 4.5型IPS+液晶 | ||
画面解像度 | 720×1280ドット | ||
サイズ | 約64×129×8.9mm | 約64×129×10.9mm | |
CPU | Ti OMAP4460 1.5GHz(デュアルコア) | K3V2 1.2/1.5GHz(クアッドコア) | |
OS | Android 4.0 | ||
カメラ画素数 | リア:約800万画素CMOS(裏面照射型)/イン:約130万画素 | ||
バッテリー容量 | 1670mAh | 1800mAh | 2500mAh |

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