MWCでの先頭を切って、製品発表会を実施したファーウェイ。同社のブースでも、独自の4コアCPUを搭載する「Ascend」シリーズを前面に出し、自社ブランドのハイエンド端末で本格的に打って出る姿勢を明らかにした。
MWC会場内の広場には「Ascend」のイメージであるペガサスのオブジェが。このペガサスの表面はスマートフォンで覆われている。本物の端末かどうかは不明だが、とりあえず触ろうとして、オブジェ専用の警備員に注意されるハメになる人多数
そのAscendシリーズは「Y(Youth)」「G(Gold)」「P(Platinum)」「D(Diamond)」の4つに分類されたラインナップ構成になっており、発表会の目玉だった「Ascend D quad」は当然最上位となる。
ちなみにCPUである「K3V2」は、ハイシリコン社が開発しているが、これはファーウェイグループの半導体メーカー。ファーウェイ側では「Tegra 3」よりベンチマークでは高速としており、その性能にはとにかく自信を持っているようだ。
10型のピュアタブレットでもクアッドコア搭載
1920×1200ドットのIPS液晶を採用
Ascend D quadのみならず、同社はタブレットにおいても、クアッドコア搭載の「MediaPad 10 FHD」を初展示していた。Ascend D quadと同様のCPUを搭載するのに加えて、1920×1200ドットという高解像度の10型IPS液晶を採用。LTEへの対応も可能であるという。それでいて、アルミニウム合金で作られているという筐体は確かに軽く、厚さは8.8mm、重量は598gである。2012年第2四半期の発売を予定している。
そのほかの展示機も一挙に紹介
こちらのほうが日本への導入の可能性が高い?
「Ascend D quad」からCPUがデュアルコアになった「Ascend D1」。といっても、1.5GHz動作のTi製「OMAP 4460」だから完全にハイエンド。クアッドコアの威力を発揮する場面がゲームくらいしかない現状ではこちらのほうが現実的?

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