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iPhoneでもやっぱ良い音で聴きたい! 対応オーディオ機器一挙紹介 第2回

iPhoneヘッドフォン本気で選ぶならこの1本!

2012年02月14日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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パワフルなサウンドで、生き生きと音楽を奏でる
AKG「Q460」

 続いてはAKG。ベースモデルは「K450」で、著名な音楽プロデューサーであるクインシー・ジョーンズとのコラボで生まれたスペシャルモデル(余談だが“久石譲”は彼のもじりだ)。やはりiPhone用のリモコン/マイクが付属する。カラーバリエーションは白、黒、そしてグリーンの3種類。クインシーの「Q」をあしらったデザインはモダンでスタイリッシュだ。

■ AKG「Q460」
形式:密閉ダイナミック型
出力音圧レベル:110dB/mW
再生周波数帯域:11Hz~29.5kHz
インピーダンス:32Ω
コード長:0.5m+1.1m/質量:約120g
実売価格:1万9000円前後


デザイン:ホールド感は良好、側圧も適度でズレにくい

 小さめのハウジングは耳に乗せる感じの装着で、音漏れは少々。側圧は適度で、軽く耳が押さえられる感じでホールドされる。歩いたり、頭を動かしてもズレにくい。ヘッドバンドやハウジングは樹脂製だが、イヤーパッドなどは革素材が使われていて、肌触りが良好だ。コードは着脱式で、iPhone用リモコンが付いた1.1mコードと短い0.5mのものが付属する。使い方に合わせて選べるのも便利だ。

イヤーパッドは革製で肌触りが良好。こちらもボーズ同様に折りたためる

音質:ムリな派手さのない堅実な低域、メリハリある音作りが好印象

 低音がなかなか量感豊かで厚みのある力強い鳴り方をする。ただし、派手な鳴り方にはならず、ピアノの音色などを聴いてもクセっぽさは少ない。ヴァイオリン協奏曲のヴィヴァルディの「四季」では、コントラバスによる通奏低音も音階まではっきりと再現。ヴァイオリンの音色も艶やかだ。「MyDearest」はボーカルの表情やニュアンスが明瞭。滑らかな聴き心地の良さと、生き生きとしたパワー感が同居したサウンドが魅力だ。

 メリハリ型の傾向ではあるが、音色の再現が上品なので、クラシックを聴いても不満は少ないが、やはり本領を発揮するのはロックやポップスだろう。低音のリズム感の良さやボーカルの勢いを鮮明に描くので、ボーカルものが好きな人に適している。能率も十分でiPhoneでもパワフルな音が楽しめるので、屋外で使いたい人にもおすすめできる。

「Q460」
実力チェック表
デザイン 装着感 音漏れ防止
音の情報量 高域 中域 低域
■Amazon.co.jpで購入

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