モダニティは12日、フジヤエービック主催のヘッドホンイベント“春のヘッドフォン祭 2012”の会場で、フランス・パロット社のワイヤレスヘッドフォン「Parrot Zik」を発表した。パロットは、1994年にパリで創業したメーカーで、携帯ワイヤレス機器を開発している。
Zikは“DESIGN BY”と呼ばれるデザイン性を重視したラインの最新モデルで、著名デザイナー、フィリップ・スタルク氏が手がけた製品となる。スタルク氏は、浅草のスーパードライホールの屋上に設置された個性的な“フラムドール”(金の炎)のデザインなどでも知られる。
Zikは、アクティブノイズリダクション機能を備えたBluetoothヘッドホンで、左右のイヤーカップにタッチパネルを装備。ジェスチャー操作やNFC(近距離無線通信)、スマホ用専用アプリとの連携で、一般的なヘッドホンにはない特徴ある使用感を得られる点が特徴だ。
具体的には、右耳のイヤーカップを上下になぞることで音量調整、左右になぞることで選曲操作、ヘッドバンド部分の着脱センサーにより、頭から外すことで一時停止、またかけることで再生……といった具合。これ以外にも、NFC対応機器を左耳のイヤーカップにタッチすることで、Bluetoothのペアリングが可能になったり、右耳をタッチすることでスマホの着信でき、4つのマイクと骨伝導センサーを活用してクリアーな通話ができるなど、直感的な操作が可能となっている。
また、iPhone/Android対応アプリを用意し、通話に最適な音質や、臨場感のある音響・音空間を調整できるようにしている。ノイズリダクションは特許技術を利用したアクティブ方式で、25dB(98%)の効果が得られるとしているが、電池が切れた場合でもパッシブ方式のヘッドホンとして利用できる。ドライバー径は40mmで、感度は110dB。価格や発売時期に関しては、現時点で非公開となっている。
発表会では、Dockコネクターを備えた無線スピーカーの「ZIKMU」も展示。特徴あるデザインが注目を集めていた。
