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T教授の「戦略的衝動買い」 第176回

万年筆の可能性に挑戦するプラチナ#3776万年筆を感動買い

2012年01月19日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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 万年筆の中に蓄積された水性インクをペン先から乾燥させないためには、“完全密閉型のキャップ”を作れば確実だが、完全密閉するだけではキャップを外した時の気圧の急激な変化で、不要なインクが吹き出す危険性がある。

 そこでプラチナ万年筆は、特殊なねじ込み式の2重キャップ構造を採用した。万年筆の収納時は、内側のインナーキャップがペン先部分を密閉しながら本体と一緒に回転してより密閉度をアップしてゆく。この「スリップシール機構」という仕組みで乾燥とインクの吹き出し問題を解決した。

 この機構を搭載した伝統的デザインの万年筆が、33年ぶりにモデルチェンジした「♯3776《センチュリー》」万年筆だ。筆者はこのふっくらとした本体デザインが気に入って、たまたま見かけた文具店で、太字の「B」を衝動買いした。

万年筆としては比較的安い価格グループに入る商品だが、購入後の満足感は極めて高い商品の♯3776《センチュリー》

ふくよかな本体と落ち着いたカラーが素晴らしい。限定数量製品で#3776のスケルトンモデルの「本栖」がある。スリップシール機構の理解には良いが、この伝統的なデザインには似合わない

主に女性市場を狙ったと思われるプレピーやプレシールでは提供されなかった太字(B)モデルを購入した

本体価格では1000円と1万円と10倍の価格差があるが、いずれもインクの乾燥プロテクト機構が備わっている。これからの万年筆のスタンダード機能になるかもしれない

キャップの内部を見れば、乳濁色のインナーキャップが見える。♯3776《センチュリー》の場合、このインナーキャップがペン先部分と密着し回転しながらより密閉度を上げてゆく構造になっている

 日常の使用に関しては、カートリッジ式インクが合理的で無駄がないことは百も承知で、♯3776センチュリーには、あえて「コンバーター」と「ボトルインク」を一緒に購入。本当は、超微粒子の水性顔料のボトルインクが欲しかったが、あいにく在庫がなく持ち越しとなった。プラチナ万年筆の♯3776《センチュリー》は、万年筆初心者の筆者にも無理のないリーズナブルな価格性と高機能性が盛り込まれた日本の誇るブランドだ。

プラチナグループだけで見れば、やはりトータルな筆記感は、♯3776《センチュリー》が一番上だ。OMAS製のヴィトンの万年筆は、筆記時の重厚感が高く筆記感覚だけではない魅力があり単純な比較はできない。オーディオと同じで、良い悪いではなく、好きか嫌いかの世界なのだ

持ち歩きを考えれば、♯3776《センチュリー》の軽量さは素晴らしい

今回、筆者は、万年筆の手間も楽しみたいと思いコンバーターを選択した

ここしばらくは、こういうセットであちこち持ち歩いている


T教授

今回の衝動買い

アイテム:「プラチナ万年筆 ♯3776《センチュリー》「B」(太字)」
価格:1万500円(恵比寿アトレ内 有隣堂にて購入)

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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