「テクノロジーの進化」は、不可能を可能にしてくれることも多い。しかし、実は、その影では、人がけっこう苦労したり、悩んだりしていることも多い。ICT業界で生息期間の長い筆者ではあるが、根本的に「できるか? できないか?」という観点では、昨今流行りのWi-FiやBluetoothも技術としては信用しているが、「便利か?」という観点では大いに疑問を持っている。
まあ「組み合わせによっては、運良くできるかも……」程度の感覚で居たほうが、遥かにストレスは少ない。
一方、スマホの世界は既に“テクノロジーギーク”の時代を脱し、ごく普通のお兄ちゃん、お姉ちゃん、おばちゃん、おっちゃんの世界になり、これからは、彼ら全員が高齢化社会に向かってゆく。そんな時代に一番必要なのは、「目的が明確」なこと、「誰でもできる」こと。そして「設定不要」なこと。最後に、「結果がすぐでること」だ。
「smart ways」というブランド名で発売されているiPhone対象の「タッチ&プレイスピーカー」は、正にその4つをパーフェクトにクリアしている“iPhone専用のウルトラ簡単外部スピーカー”だ。商品はiPhoneカラーに合わせてホワイトとブラックの2色。本体はマットなハードシリコン素材的な手触りで、持ちやすく滑らず、周囲のモノを傷つけにくいソフトな商品だ。
ホワイトもブラックも、紙パッケージも別々、各々同色のUSBケーブルやオーディオケーブルが付属しており、昨今では珍しいメーカーの良心を感じるところだ。単三アルカリ電池3本で10時間駆動する。本体には2つのスピーカーが内蔵されているがステレオ再生ではない。デスク上に置いて、無指向性のスピーカーの様にBGM的に聴くのが理想的なスピーカーだ。
スピーカーのほかに本体には、電源ボタンと、3.5mmステレオ・ミニジャック(入力)とマイクロUSB形状のDC5V入力ポート(乾電池を使用しない場合)が配置されている。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

この連載の記事
-
第834回
トピックス
スマートウォッチの時代にあえてカシオのレガシーなアナデジ世界時計を衝動買い -
第833回
トピックス
Galaxy Watch Ultra+ワンナンバーサービスを同期衝動買い -
第832回
トピックス
Boogie Boardの終着点か!? 最大モデルのBB-19を衝動買い -
第831回
トピックス
小さなお絵描き先生「TEETO」のペン選びに悩まされた末の衝動買い -
第830回
トピックス
災害時の都市の孤立に備えて、Ankerのソーラーパネル&ポータブル電源を計画衝動買い -
第829回
トピックス
「手のひらに宿るリッチ」──4万円台のパナの小型電気シェーバー「ラムダッシュ パームイン」を衝動買い -
第828回
トピックス
異端系G-SHOCKを思わず脊髄反射で衝動買い カシオ「イガイガG-SHOCK」 -
第827回
トピックス
“チプカシ”に対するもう一方の雄、「Timex 80 グローインザダーク 日本限定モデル」を衝動買い -
第826回
トピックス
非現金派がミニマム財布を再検証 結果はベルト財布を衝動買い -
第825回
トピックス
Sharge社の充電ケーブル内蔵モバイルバッテリーを衝動買い -
第824回
トピックス
Type-CとType-A両対応で極小なUSBメモリーを衝動買い - この連載の一覧へ