日本でいう「マーカー蛍光ペン」は、デコノートに細かな色付けをする女子高生から、今日のテレビ番組欄に目印を付けるお爺ちゃんまで、そのユーザー層は膨大だ。海外でマーカーと言えば、日本でいう細身の油性インクのペンを指すことが多い。
その一方、日本の蛍光マーカーは、海外では“ハイライター”と呼ばれている……なんて思っていたら、ドイツのモンブラン社から「ドキュメントマーカー マイスターシュテュック ル・グラン 166」(以降 “ドキュメントマーカー”)なんて長~い名前のハイライターがなんと、“マーカー”として発売されてしまっていた。
文具のことを分かっていそうで分かっていない筆者は、発売時にはその存在を知らず、最近ずっと、安っぽくないクラシカルなイメージの蛍光マーカーを探していたのだが、偶然、新品の余剰品をオークションで見つけ衝動買いした。立派なモンブラン社のパッケージに入って届いたドキュメントマーカーは、ボルドーカラー(濃赤)だった。
ドキュメントマーカーには、イエローのマーカーリフィルが1本付属している。高級感溢れ、頑丈で多少のことでは決して曲がることのないモンブラン社の金属軸のリフィルは、ごく普通の国産の蛍光マーカーが10本近くは買える値段だ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

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