auが12月初旬に投入した「Wi-Fi WALKER DATA08W」(ファーウェイ製)は、3G回線とWiMAXの両方に対応するモバイルWi-Fiルーターである。
WiMAX対応エリアでは、下り最大40Mbps、上り最大15.4Mbpsの高速通信が可能になる。もちろん、この数値はベストエフォート方式なので、実測での速度はこの数値よりも下になるのだが、高速モバイル通信を求めるユーザーには要チェックの製品である。
2つのSSIDが使えるセキュリティー機能
DATA08Wの大きな特徴となっているのが、「マルチSSID」の搭載だ。ゲスト参加者用と自分用のSSIDを使い分けることで、自分のノートPC内のデータを見られてしまうといったことが防げる「プライバシーセパレーター機能」を持つ。
この機能により、ゲスト用のSSIDとパスワードを口頭で伝えられる簡素なものにしておけば、友人などに気軽に回線を提供できる。最大接続機器は5台なので、仲間内での接続共有や小会議、携帯ゲーム機のネットプレイなどで活躍すること請け合いだ。
また、microSDカードスロットを搭載し、カードに保存されたデータは接続ユーザー間で共有可能である。ビジネス文書や資料などのデータを、会議出席者で共有することができるのだ。
さらにはGPS機能を内蔵し、Google MapやBing Mapsといったマッピングサービス上において、位置情報に基づいた地図を表示できるようになる。
本体サイズは幅109×奥行き17.7×高さ60mmで、モバイルWi-Fiルーターとしてはやや大きめ。イメージとしてはソフトケースのタバコを2cmくらい伸ばした感じだろうか。
重さは約125gと、このサイズにしては軽い印象で、持ったときの感触はかなり軽く感じる。スーツのポケットだと十分余裕だが、シャツの胸ポケットだとやや収まりが悪そうだ。
本体には小型のモノクロ液晶パネルが搭載され、通信方式や電波状況、バッテリー残量、接続機器数といった情報が表示される。液晶サイズ(約1.45型)は情報量には十分なサイズなのだが、各アイコンサイズはかなり小さく視認性はよくない。
本体の操作ボタンは側面に電源と通信方式切り替えボタンが用意されている。セキュリティーなどの設定は、接続したPCのWebブラウザーから行なう仕組みだ。
バッテリー駆動による連続通信時間は、WiMAX利用時で約4.2時間、3G利用時で約5.2時間となっている。
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