モバイルルーターの実力を試す!
第1回(関連記事)ではモバイルルーター全般について紹介した。モバイルルーターに限った話ではないが、インターネットはさまざまな条件によって通信速度が変化する「ベストエフォート」が基本だ。どのくらい速度が出るのか、どのくらいバッテリーが持つのか、といった使い勝手は実際に使ってみるまでわからないのが正直なところ。
そこで今回は、前回紹介したモバイルルーターのうち、東京中野区にある自宅でベンチマークをとり、結果が良かった2機種を持ってでかけることにした。1月15日の休日(日曜日)に山手線の主要駅を内回りに巡りつつ、都心部での通信速度のデータを計測した。なお、追加で1月23日の平日(月曜日)も同じく回ったので、参考までに掲載する。休日と平日で、どのくらい速度が変わるのかを見てほしい。また、測定ツアー後の電池の残りからタフネスぶりについても触れているので、最後まで読んでいただきたい。
山手線ツアーを敢行したのはXi対応のドコモ「L-09C」とUQ WiMAXの「URoad-8000」の2機種。測定に使ったのはアップルのiPod touchとXTREAM LABSの「SPEEDTEST」の組み合わせ。なお、XTREAM LABSのベンチマークではベスト値はURoad-8000よりも他の端末が良い数字を出したこともあったが、ベスト値以外ではURoad-8000の方が平均速度が良かったことと、パソコンを使った他のベンチマークでもURoad-8000が良い数字だったことから、今回はURoad-8000の出番となった。ベンチ機器はiPod touchで、モバイルルーターは無線LANで接続し、暗号化方式はWPA2-PSK(AES)を使用した。
まずは中野区の家の中で測ってみた
山手線ツアーに行く前に、中野区の自宅で測ったベンチマークの結果が以下の表だ。平均して高い数値を叩き出しているのがXiとWiMAXだった。

