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マザーボード(Intel編)
Intel系マザーボード最大のトピックとなったのは、もちろん「Intel Z68 Express」チップセット(以下、Z68)の登場だ。2011年5月11日の発売以降、9月末の現在まで実に多くの製品がメーカー各社から発売となっている。
それまでSandy Bridge対応のチップセットの代表格だったP67/H67の新製品もないわけではないが、よほど用途を絞った使い方をするのでなければ、素直にSRT(SSD領域の一部をHDDのキャッシュとして運用する機能で、Intel Smart Response Technlogyの略)などの独自機能が充実しているZ68搭載マザーを選択するのをオススメする。
P8Z68-V(実売価格約1万8000円)
数あるZ68搭載マザーボードからオススメを選ぶのはかなり困難な作業なわけだが、ここはまず、ドスパラ パーツ館PCコンシェルジュの早川さんもオススメに挙げたP8Z68-Vを取り上げたい。人気メーカーのミドルレンジモデルということでほとんどのショップで取り扱いもあり、価格も手頃。なにより充実のスペックは、メーカーがASUSTeKという点を考慮しても高くはない。SLIのサポートやLANにIntelチップを採用するなど、要点を抑えた仕上がりとなっているところもポイントだ。
Z68 Extreme4 Gen3(実売価格約2万円)
次世代インターフェイスのPCI Express 3.0をサポートするという、ASRock製のZ68チップセット搭載マザーボード「Z68 Extreme4 Gen3」が気になるのは筆者だけではないはずだ。特徴は言うまでもなくGen3.0に尽きる。「Ivy Bridge搭載時に対応」と、まったくもって未来のお話なのは重々承知ながら、自作ユーザーの心をくすぐるキーワードが散りばめられた同マザーはかくも魅力的なのである。また、同社製のZ68マザーのラインナップは非常に多いが、Extreme4ともなると比較的ハイエンド寄りの製品となる。スペック的にも申し分ない作りだ。
Z68ITX-B-E(実売価格約2万4000円)
Z68チップセット採用で初のMini-ITXフォームファクターとなる記念モデルがZOTAC製「Z68ITX-B-E」だ。低めのTDPをもつSandy Bridgeと組み合わせて、強力な小型PCを作るというユーザーにとっては最有力の製品となる。さらに同モデルならではの特徴としてオンボードVGA機能として「GeForce GT 430」(ビデオメモリ1GB)を搭載する点が挙げられる。I/O部にはHDMI/DVI-Iのほか、GT 430側のグラフィック出力機能としてDisplayPort/DVI-Iを装備。これらを利用した4画面出力も可能となるのだ。
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マザーボード(AMD編)
8コアCPUである「AMD FX」シリーズの遅れは、そのまま対応マザーボードにも影響している。対応チップセットとして登場した「AMD 9」シリーズ(「AMD 990FX」「AMD 990X」「AMD 970」)搭載モデルだが、現在は8コアCPUがないため既存のSocket AM3対応モデルを搭載して使うしかない状況。黒いソケットことSocket AM3+をもつ製品も少なくないだけに、まずはマザーボードを購入してAMD FXシリーズの登場を待つしかなさそうだ。
対照的にデスクトップ版Fusion APU「AMD A」シリーズ対応のマザーボードは充実している。各社とも精力的にラインナップを増加中で、今後65W版の4コアモデルなどが発売されれば、一層人気となりそうな気配である。
Crosshair V Formula(実売価格約2万5000円)
チップセットにAMD 990FX+SB950を採用するSocket AM3+対応のマザーボード「Crosshair V Formula」。ASUSTeKのゲーマー向けブランド「ROG」シリーズに属する製品である。普通に考えれば、Phenomシリーズを使うためにAMD 990FXマザーを選択するというのは考えにくい。とりあえず購入しておき、近日発売するであろうAMD FXシリーズの登場に備えるというのが正しい選択だ。今回のオススメポイントもまさにその1点。AMD FXシリーズ用にオススメのハイエンドマザーとなる。なお、新たにNVIDIA SLI(CrossFire-Xはもちろんだが)をサポートをした点もゲーマーには嬉しいトピックだろう。
GA-A75M-UD2H(実売価格約1万2000円)
ここからはFusion APU「AMD A」シリーズ対応のマザーボードを2製品紹介したい。まず1枚目はGIGABYTEのGA-A75M-UD2Hだ。AMD Aシリーズ対応のマザーボードについて積極的な展開を見せる同社の中にあって、1番人気となるのが同モデルである。micro ATXフォームファクターの上位モデルでバランスの取れたインターフェイス類。I/O部のグラフィックス出力にはDisplayPort/HDMI/DualLink-DVI-D/D-subの4系統を備える。AMD Aシリーズ対応マザーとして編集部オススメの1枚だ。
A75M-ITX(実売価格約8500円)
「AMD A75」チップセットを搭載したSocket FM1対応マザーボードとしては初のMini-ITXフォームファクターとなるASRock製の「A75M-ITX」。強力なグラフィックス能力を有するAMD Aシリーズだけに、小型筺体に収まるMini-ITXタイプを心待ちにしていたユーザーも多かったはずだ。それだけに売れ行きも好調。A75はチップセット標準でSATA3.0×4、USB3.0×4などをサポートするだけに、小型でもハイエンドのモデルが容易に実現可能となる。AMD Aシリーズとセットで購入したい製品だ。
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