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ビデオカード(NVIDIA編)
GPU市場の動きはNVIDIA/AMDともに鈍い。なにしろハイエンドモデルである「GeForce GTX 580」の発売からそろそろ1年が経とうしている(秋葉原では2010年11月9日デビュー)が、少なくとも年内中に最上位モデルの世代交代はなさそうな雰囲気である。というわけで、2011年の上半期はバリエーションモデルの発売に終始したといってもいい。
GV-N580UD-3GI(実売価格約5万2000円)
編集部オススメのGeForceとして、ハイエンドGPU「GeForce GTX 580」搭載製品を3モデル紹介したい。まず最初はGIGABYTEから発売されているGV-N580UD-3GI。搭載メモリが従来モデル1536MBの倍にあたる3GBとなるのが特徴。さらにVGAクーラーには3連PWM制御ファンと、8mm径×2本のヒートパイプで構成されたオリジナルクーラー「WINDFORCE3x」を採用する。定格クロックの製品をキッチリ冷却して使いたいというユーザーにはオススメの1枚となる。
N580GTX Lightning(実売価格約6万円)
4月の発売以来、ハイエンドユーザーを中心に人気となっているのがMSIオリジナルの冷却クーラー「Twin Frozr III」を採用する「N580GTX Lightning」だ。コア/メモリクロックも832MHz(リファレンス772MHz)/4200MHz(リファレンス4008MHz)にオーバークロックされているモデルだが、やはり90mmデュアルファン仕様の冷却クーラー「Twin Frozr III」を搭載する点が人気の秘訣だろう。
MARS II/2DIS/3GD5(実売価格約15万5000円)
現在入手できるGeForce最強のビデオカードといえばコレ。1枚の基板にGeForce GTX 580を2基搭載するASUSTeK製のMARS II/2DIS/3GD5だ。というか、価格を考えると正直オススメしないのだが、上半期を代表するモデルといえるのであえて紹介する次第。「ショップのショーケースに入った製品を眺めてみる」というのが正しい姿勢のような気もするが、もし買うというなら止めはしない。堂々とレジ前で「15万円のMARS IIをください」と大きな声で頼んでみよう。「おおースゲーな」という心の声が、店内のあちらこちらから聞こえてくる、はずだ。
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ビデオカード(AMD編)
Radeonも先のGeForceシリーズと状況は似通っている。次期モデル発売の具体的な予定もなく、現在では「Radeon HD 6970」と「Radeon HD 6950」が中心のラインナップ。やはり2011年上半期はオリジナルクーラなどを採用したバリエーションモデルが数多く発売されている。なお、9月末時点において「Radeon HD 6970」搭載製品は少々在庫状況が薄い印象。「意外に注文しても入荷が少ない」(ショップ)ということで、狙ったモデルがある人は見つけたら迷わず押さえたいところだ。
R6970 Lightning(実売価格約3万7800円)
MSIオリジナルの冷却クーラー「Twin Frozr III」採用モデルはRadeon搭載モデルでも人気だ。中でも貴重な製品となっているのが「R6970 Lightning」。最近在庫を見かける機会も少なく、もしアキバで見つけたら即買でもいいかもしれない。
EAH6970 DCII/2DI4S/2GD5(実売価格約3万8000円)
ASUSTeKの3スロット占有大型冷却クーラー「DirectCU II」を採用するEAH6970 DCII/2DI4S/2GD5。ASUSTeKによるとビデオカード用クーラーとしては最高レベルの強力な冷却性能を実現するという製品で、比較的店頭在庫も確認できるのが嬉しい。予算によっては下位のRadeon HD 6950搭載モデル「EAH6950 DCII/2DI4S/2GD5」を選択するのもいいだろう。
FLEX HD6950 2G GDDR5 PCI-E DL-DVI-I+SL-DVI-D/HDMI/DUAL MINI DP BOX(実売価格約3万2000円)
1枚のビデオカードで最大5画面出力が可能となるユニークなSapphire製「Radeon HD 6950」搭載ビデオカード。液晶ディスプレーの低価格化に伴い、この手の多画面出力サポートの製品は注目度が高い。ゲーム環境もそろそろ3画面でというユーザーにも、GPUが強力な同モデルはオススメだ。
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