今年はやや変則的だったものの、9月の連休(シルバーウィークともいうらしいが)も終わると、いよいよ2011年も残すところあと3ヵ月。上半期もそろろそろ終了ということになる。そこで今回は4月~9月までの上半期を振り返りつつ、日々お伝えしてきたニュースから注目アイテムを集め、改めて見直すとともに、編集部がオススメするパーツを紹介していきたい。1回目は、PCを構成する基幹パーツ(CPU、マザーボード、メモリ、ビデオカード)編だ。
編集部オススメパーツ
CPU(Intel編)
1月の登場以来、下は2000円台から上は2万円中盤まで、隙間なくぎっちりとラインナップが揃った「Sandy Bridge」世代のCPU。4月からの上半期は、もっぱらラインナップの隙間を埋める製品のリリースが続いた。5月にはSandy Bridge版Pentium、そして9月に入るとCeleronブランドも投入するなど、各セグメント毎に充実したラインナップとなった。かつてはAMD製品が得意としていた低消費電力や低価格をウリとするCPUも多く、もはや最近のIntelはほぼ死角なしといったところだろう。
さて、Intelと言えばハイエンドユーザーお待ちかねのSandy Bridge-Eである。新たにLGA 1333からLGA 2011パッケージへと移行し、マザーボードはチップセットに「Intel X79 Express」を搭載する製品となる。正確な発売時期は不明ながら、2011年下半期のビッグニュースとなるのは間違いなさそうだ。
Core i7-2600K(実売価格約2万5000円)
厳密に言うと2011年度の上半期ではないが、Intel製CPUでは不動の人気モデルとなっているのが1月発売の「Core i7-2600K」だ。登場以来シリーズ最上位モデルとなっている製品で、発売後しばらくは品薄が続いた。次期主力CPUのIvy Bridge登場までは、人気が続きそうな印象だ。
Core i3-2125(実売価格約1万1600円)
ここからは下半期に登場したCPUだ。Core i3-2125は9月にデビューしたばかりの新モデル。Core i3シリーズながら3GHzを越える3.3GHzという高クロック、そしてなんといっても内蔵GPUにIntel HD Graphics 3000を採用する点はポイントが高い。それでいてTDPは65Wと消費電力的にも優秀。販売価格も1万円強で、コストパフォーマンスも高い。
Celeron G530(実売価格約3800円)
オススメ理由はずばり価格。“Sandy Bridge”世代初の「Celeron」ブランドで、上位のG540や下位のG440もラインナップする。その中であえてG530を選択する理由は、2コアとなる点。G540とはクロック差はわずか0.1GHz(100MHz)。また、G440の2000円台という価格は魅力的だが、それでも今時1コア/1スレッドはいただけない。
もっとも、組み合わせるマザーボードは廉価版で価格も安いH61チップセットモデルとしたい。ここでZ68搭載製品を選ぶのなら、先のCore i3-2125あたりは選択したいところだ。
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