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編集部が選ぶ2011年度上半期“鉄板PCパーツ” 第1回

失敗しない最強自作PCパーツ選び【基幹パーツ編】

2011年09月26日 12時00分更新

文● 山県

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 今年はやや変則的だったものの、9月の連休(シルバーウィークともいうらしいが)も終わると、いよいよ2011年も残すところあと3ヵ月。上半期もそろろそろ終了ということになる。そこで今回は4月~9月までの上半期を振り返りつつ、日々お伝えしてきたニュースから注目アイテムを集め、改めて見直すとともに、編集部がオススメするパーツを紹介していきたい。1回目は、PCを構成する基幹パーツ(CPU、マザーボード、メモリ、ビデオカード)編だ。

2011年度上半期の主なトピック(基幹パーツ編)
1月新型Core iシリーズ(Sandy Bridge)と対応マザーが登場
「GeForce GTX 560 Ti」が発売
2月P67/H67搭載マザーが不具合により回収、販売停止に
Fusion APU「AMD E-350」を搭載したマザーが誕生
3月P67/H67搭載マザーの販売再開、
8コアCPU“Bulldozer”対応のSocket AM3+マザーが登場
「Radeon HD 6990」と「GeForce GTX 590」が発売
4月AMDが「Radeon HD 6790/6670/6570/6450」をリリース
NVIDIAも「GeForce GT 520」を投入
5月Intelの新チップセット「Z68」搭載マザーがデビュー
「Radeon HD 6770/6750」と「GeForce GTX 560」が発売
6月AMDの新チップセット「AMD 990FX/970」搭載マザーが発売
AMDの新チップセット「AMD A75」搭載マザーが発売
7月デスクトップ版Fusion APU「AMD A8-3850/A6-3650」が登場
PC3-10600 4GB(2枚組)が複数店舗で4000円割れ
8月DDR3メモリ4GBの2枚組が2000円台へ!
9月3000円で買えるSandy Bridgeなどインテル製新CPUが多数発売
Socket FM1版の「Athlon II」が登場
1枚で容量8GBのDDR3メモリが入荷、4枚組もラインナップ
新型チップセット「AMD A55」搭載マザーがデビュー!

編集部オススメパーツ
CPU(Intel編)

 1月の登場以来、下は2000円台から上は2万円中盤まで、隙間なくぎっちりとラインナップが揃った「Sandy Bridge」世代のCPU。4月からの上半期は、もっぱらラインナップの隙間を埋める製品のリリースが続いた。5月にはSandy Bridge版Pentium、そして9月に入るとCeleronブランドも投入するなど、各セグメント毎に充実したラインナップとなった。かつてはAMD製品が得意としていた低消費電力や低価格をウリとするCPUも多く、もはや最近のIntelはほぼ死角なしといったところだろう。

下は2000円台から上は2万円中盤まで、隙間なくぎっちりとラインナップが揃った「Sandy Bridge」世代のCPU

 さて、Intelと言えばハイエンドユーザーお待ちかねのSandy Bridge-Eである。新たにLGA 1333からLGA 2011パッケージへと移行し、マザーボードはチップセットに「Intel X79 Express」を搭載する製品となる。正確な発売時期は不明ながら、2011年下半期のビッグニュースとなるのは間違いなさそうだ。

パーツショップスタッフから一言

Core i7-2600Kは、当店でも登場以来人気です。またCore i3-2125が発売してからはコスト重視派のユーザーさんを中心に売れていますね。(ソフマップ秋葉原リユース総合館スタッフS氏)

Core i7-2600K(実売価格約2万5000円)

 厳密に言うと2011年度の上半期ではないが、Intel製CPUでは不動の人気モデルとなっているのが1月発売の「Core i7-2600K」だ。登場以来シリーズ最上位モデルとなっている製品で、発売後しばらくは品薄が続いた。次期主力CPUのIvy Bridge登場までは、人気が続きそうな印象だ。

発売から9ヵ月経つ現在も、各ショップのIntel製CPU売上ランキングでは上位となっているCore i7-2600K。しばらくは人気が続きそうだが、上位モデル2700K登場の噂もチラホラ

Core i3-2125(実売価格約1万1600円)

 ここからは下半期に登場したCPUだ。Core i3-2125は9月にデビューしたばかりの新モデル。Core i3シリーズながら3GHzを越える3.3GHzという高クロック、そしてなんといっても内蔵GPUにIntel HD Graphics 3000を採用する点はポイントが高い。それでいてTDPは65Wと消費電力的にも優秀。販売価格も1万円強で、コストパフォーマンスも高い。

9月に発売となったCore i3-2125。内蔵GPUを利用した高速エンコード機能や、内蔵GPUとビデオカードの共存ができるZ68チップセット搭載マザーと組み合わせて使うなら、やはり内蔵GPUにはこだわりたいということで、Intel HD Graphics 3000を採用する同モデルはオススメだ

Celeron G530(実売価格約3800円)

 オススメ理由はずばり価格。“Sandy Bridge”世代初の「Celeron」ブランドで、上位のG540や下位のG440もラインナップする。その中であえてG530を選択する理由は、2コアとなる点。G540とはクロック差はわずか0.1GHz(100MHz)。また、G440の2000円台という価格は魅力的だが、それでも今時1コア/1スレッドはいただけない。
 もっとも、組み合わせるマザーボードは廉価版で価格も安いH61チップセットモデルとしたい。ここでZ68搭載製品を選ぶのなら、先のCore i3-2125あたりは選択したいところだ。

コスト重視派には気になる存在となる“Sandy Bridge”世代初の「Celeron」シリーズ。全3モデルが販売中だが、オススメは2コアのCeleron G530。もちろんZ68マザーでも使えるが、ここは廉価版で価格も安いH61チップセットと組み合わせての利用が定石だろう

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