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最新無線LANで爆速ワイヤレス人生を満喫 第1回

進化した無線LANの最新のトレンドに注目セヨ

2011年09月20日 12時00分更新

文● 池田圭一

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混み合ってきた2.4GHz帯、5GHz帯を使って安定した接続を!

 公衆無線LANサービスやWi-Fi接続が可能なスマートフォン、そして携帯ゲーム機……など、とにかく無線LANを利用するIT機器が増えてきた。郊外の住宅地でも、Windowsのワイヤレスネットワーク接続をチェックすると、多くの無線LAN機器からの電波を検出する。集合住宅などでは隣室の電波などで混み合っているはずだ。

 これら無線LAN関連製品の多くは、屋外でも利用できる周波数帯ということで2.4GHz帯の電波を使っている。しかし、この周波数帯には電波干渉を起こさないで使えるチャンネルは実は3つしかない。

2.4GHz帯は、5MHzごとに設置された1~13のチャンネルが使えるが、11b/gではひとつの通信に20MHz幅の周波数帯を利用する。そのため、ある機器が1chを利用しているなら、その他の機器では6chまたは11chを使わないと電波干渉が起きて速度が低下する

 一方、家庭内の親機となる無線LAN機器(無線LANルータ)では、2.4GHz帯に加えて5GHz帯をも使えるようにしたものがある。5GHz帯では20MHz置きにチャンネルが置かれているため、同じチャンネルを同時に使わない限り電波干渉は起きない。当初は4チャンネル分しか使えなかった5GHz帯だが、現在、通称W52の4チャンネルとW53の4チャンネル、2007年以降はさらにW56の11チャンネル分が加わり、計19チャンネルが使えるようになった。

 2.4GHzはBluetoothやワイヤレスマウスなどでも利用するため、無線LANの混み具合が確認できなくても過密状態にある。しかも電子レンジもこの周波数帯を使う。漏洩電波を出さないように作られた電子レンジではあるが、無線LANと比べると電波発振のパワーが桁違いに大きく、動かしている間は無線LANに悪影響が出る。さらに、接続速度300Mbpsの無線LANでは40MHzのデュアルチャンネルを使う。混み合っている2.4GHzでは電波干渉による速度低下は必至だ。無線LAN機器を選ぶとき、11a(5GHz帯)をサポートしているかどうか、必ずチェックしておこう。

NEC AtermWR8700N (子機セット)

 2.4GHz帯と5GHz帯の同時利用が可能なNECの「Aterm WR8700N」の設定画面(下写真)。設定可能なチャンネルを一覧表示してみた。特にW56は屋外でも利用できる周波数帯として注目! 2.4GHz/5GHz帯ともに、空いているチャンネルを自動的に探して、設定する「オートチャネルセレクト機能」を使うと簡単だ。

NECのAtermシリーズのフラッグシップモデル。2.4GHzと5GHzの周波数帯に対応しているので、使えるシーンや機器にも幅が広がる。速度も文句なしの300Mbps対応!

■Amazon.co.jpで購入
AtermWR8700N 主要スペック
メーカー NECアクセステクニカ
サイズ 35×160×128mm
重量 約400g
消費電力 16W
準拠規格 IEEE802.11n/a/g/b
有線LANインターフェース 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
データ転送速度 IEEE802.11n :最大300Mbps
IEEE802.11a:最大54Mbps
IEEE802.11g:最大54Mbps
IEEE802.11b :最大11Mbps ※1
周波数範囲 2.4GHz帯(2400~2484MHz)
5.2GHz帯(5150~5250MHz)
5.3GHz帯(5250~5350MHz)
5.6GHz帯(5470~5725MHz)
セキュリティー SSID
WEP(152/128/64bit)
WPA-PSK(TKIP/AES)
WPA2-PSK(TKIP/AES)

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