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週刊 PC&周辺機器レビュー 第116回

パワフルで長時間駆動のスリムモバイル ASUSTeK U36SD

2011年09月09日 12時00分更新

文● 池田圭一

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 液晶ディスプレーとその周囲には、光沢素材が使われている。ツヤ消し黒の本体とのデザイン的なコントラストは効いているが、屋外で使うと反射光が気になることもあるだろう。なお、13.3型ワイドディスプレーの解像度は1366×768ドット。LEDバックライトのためディスプレー部も薄く作られており、ヒンジ部が細いこともあり耐久性がやや不安である。

キーピッチが19mmと広く、余裕のあるアイソレーションキーボードを採用。タッチは軽めで入力感は悪くないが、シンプルすぎるかも?

 キーボードはアイソレーションタイプ。キートップも大きめで、キーピッチは実測で縦横ともに19mmほどあった。キー間にはかなり余裕があり、押し間違いも少ないとは思うが、最上段のファンクションキーや、右下のカーソルキーとの境界に、目印となるような工夫がほしいところだ。

 タッチパッドはマルチタッチ対応で反応がいい。目視ではセンサー部との区別がつきにくいものの、ナノコーティングの有無により指先で違いがわかるのもいい工夫だ。また、下部にある動作インジケーターランプも見やすいものであった。

キー表面はツヤ消し仕上げだがナノコーティングはなされていない。かなり精密な作りで、ホコリやゴミの侵入が少なそうなのもモバイルユースにはうれしい

タッチパッドのボタンは、シーソータイプでややかためだ。各種インジケーターが集約しているため状態を把握しやすい

モバイルでも性能重視!
ハイスピードCPU&GPUを搭載

 U36SDはCPUに、2コア/4スレッドのCore i7-2620M(2.70GHz)を搭載する。ノート向け2コアSandy BridgeではハイエンドのCPUだ。搭載メモリーは標準で4GB(1モジュールでシングルチャンネル)、内蔵ストレージは容量750GBのHDD(7200rpm)である。光学ドライブはないものの、モバイルノートとしては考えうる最高クラスの基本構成といえよう。Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは「4.8」(グラフィックス)となっているが、これはCore i7-2620M内蔵のHD Graphics 3000(IGP)によるものだ。

Windowsエクスペリエンスインデックスの値。グラフィックがネックになっているが、Optimus環境下ではGeForce GT 520Mが計測に使われないため。メモリー値はデュアルチャンネルを利用すると大幅改善するだろう

 加えて、IGPの約2倍の総合性能を持つとされる独立GPU、GeForce GT 520M(メモリー1GB)も搭載している。IGPでは未対応のDirectX 11に対応するのをはじめとして、NVIDIAのGPU切り替え技術「Optimus Technology」にも対応する。そのためGT 5200Mが有効になるベンチマークテスト「PCMark 7」では、総合スコアが「1822」と高い値を記録した。なお、Optimusによる切り替えの有無は、NVIDIAコントロールパネルにより、アプリケーションごとの指定も可能だ。

PCMark 7 Professionalのスコア
PCMark Lightweight Productivity Creativity
1822 1837 1371 2339
Entertainment Computation System storage
1770 22551 1764

Optimusの動作は、NVIDIAコントロールパネルで全体あるいは、アプリケーション単位で調整できる

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