液晶ディスプレーとその周囲には、光沢素材が使われている。ツヤ消し黒の本体とのデザイン的なコントラストは効いているが、屋外で使うと反射光が気になることもあるだろう。なお、13.3型ワイドディスプレーの解像度は1366×768ドット。LEDバックライトのためディスプレー部も薄く作られており、ヒンジ部が細いこともあり耐久性がやや不安である。
キーボードはアイソレーションタイプ。キートップも大きめで、キーピッチは実測で縦横ともに19mmほどあった。キー間にはかなり余裕があり、押し間違いも少ないとは思うが、最上段のファンクションキーや、右下のカーソルキーとの境界に、目印となるような工夫がほしいところだ。
タッチパッドはマルチタッチ対応で反応がいい。目視ではセンサー部との区別がつきにくいものの、ナノコーティングの有無により指先で違いがわかるのもいい工夫だ。また、下部にある動作インジケーターランプも見やすいものであった。
モバイルでも性能重視!
ハイスピードCPU&GPUを搭載
U36SDはCPUに、2コア/4スレッドのCore i7-2620M(2.70GHz)を搭載する。ノート向け2コアSandy BridgeではハイエンドのCPUだ。搭載メモリーは標準で4GB(1モジュールでシングルチャンネル)、内蔵ストレージは容量750GBのHDD(7200rpm)である。光学ドライブはないものの、モバイルノートとしては考えうる最高クラスの基本構成といえよう。Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは「4.8」(グラフィックス)となっているが、これはCore i7-2620M内蔵のHD Graphics 3000(IGP)によるものだ。
加えて、IGPの約2倍の総合性能を持つとされる独立GPU、GeForce GT 520M(メモリー1GB)も搭載している。IGPでは未対応のDirectX 11に対応するのをはじめとして、NVIDIAのGPU切り替え技術「Optimus Technology」にも対応する。そのためGT 5200Mが有効になるベンチマークテスト「PCMark 7」では、総合スコアが「1822」と高い値を記録した。なお、Optimusによる切り替えの有無は、NVIDIAコントロールパネルにより、アプリケーションごとの指定も可能だ。
PCMark 7 Professionalのスコア | |||
---|---|---|---|
PCMark | Lightweight | Productivity | Creativity |
1822 | 1837 | 1371 | 2339 |
Entertainment | Computation | System storage | |
1770 | 22551 | 1764 |
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