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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第13回

高速でデータ通信できるキャリア&スマホはコレ!

2011年09月05日 13時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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下りが速い……とは限らない
通信速度が低いとダメ……とも限らない

 全体的にはスペックどおりだが、下りの通信速度を上りの通信速度が上回っていることも何度かあった。特にドコモの場合は下りが遅くても上りはしっかりと通信速度が出ているケースもあるので、Twitterの投稿、メールの送信といった実用面では不満が起きにくいかもしれない。

 また、今回は通信速度がどの程度スマホの機能に影響を与えるのかを実感できないかと考え、YouTubeの動画を視聴してみた。単純に考えると、通信速度が遅いと動画がスムーズに再生されないと考えがちだが、3分間の動画を見てみたところ、必ずしもテストの結果どおりとはならなかった。

YouTubeによる再生テストでは必ずしもテストで高速だった、キャリア/端末がより快適なわけではなかった。ここが評価の難しいところだ

 たとえば横浜では003Pが4000kbpsという非常にいい速度が出ているが、YouTubeの視聴では途切れが頻発。3分の動画を見終えるのに6分以上かかった。逆に通信速度の数値こそ低いドコモの2台だが、最初の動画再生開始が遅かったり、途中わずかに途切れることはあったものの、ほぼスムーズに再生できた。通信速度のテストと同時に再生したわけではないので、わずかな時間差がそのような結果をもたらした可能性もあるが、スマートフォンを実際に使う上で重要なのは、ピーク的な通信速度だけではない点には注意する必要があるだろう。


14Mbpsのスペック値を実感するのは
現状では少々困難か?

 今回通信速度の速さを実感できたのはauの2台だ。HTC EVOのWiMAXはもちろんのこと、WIN HIGH SPEEDも比較的いい結果が出た。一方でドコモとソフトバンクの場合、都心部で“下り最大14Mbps”を実感するのはちょっと難しいかもしれない。ソフトバンクの006SHも高速な結果は出たが、下り14Mbpsではない003Pも同等なので有利とはいえない。今回のテスト結果を見る限りは、端末選びにおいて“下り最大14Mbps”を現時点で重視する必要性はあまりないのかもしれない。もちろん今後のエリアの拡大などでこの結果は変わる可能性はあるだろう。

 また今回速かったWiMAXもユーザーの増加や新サービスの登場も考えられるので、必ずしも安泰とはいえない。たとえばドコモ「Xi」に対応したスマートフォンが登場すると逆転の可能性もある。通信速度が気になる人は秋冬モデルも考えつつ、端末選びをしてほしい。また今後の新製品でも追ってテストしていく予定だ。


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