説明会の様子は別記事で紹介しているが、こちらでは写真を中心に、改めて「Sony Tablet」の細部を見ていこう。なお「S1」「S2」という名称はあくまでコードネーム。正式な製品名については今秋のリリース時に発表される予定であり、本体のデザインについても変更される場合があるとのこと。
Tegra 2でサクサク動作
近くで見るとかなり軽そうな感じ?
現時点で公開されているスペックは限定的で、OSにはAndroid 3.0(Honeycomb)を搭載。メインプロセッサーには、他のHoneycombタブレットと同じくデュアルコアのNVIDIA「Tegra 2」が搭載される。通信機能は無線LAN/WAN対応とのことだが、日本仕様でどのような規格に対応するか、どのキャリアからリリースされるかなどは未定だ。
UIはHoneycombタブレットとの共通点も見られたものの独自要素も多い模様で、「Swift&Smooth technology」と名付けられた機能により、ウェブブラウザーを始めとするタッチ操作での“サクサク感”を体感できるのだという。
端末ごとの具体的な要素としては、まずS1は9.4型の大型ディスプレーを採用。正面からは一般的なタブレット端末と似た形状だが、側面から見るとまったく印象が変化する。横画面で持ったときの上部に当たる位置が分厚くなっており、これを“偏重心”と表現している。
このデザインを用いることで、手にしたときの軽量感と安定したホールド感、そして長時間使い続けたときの快適性を実現したとする。
また、このS1は“リッチメディアエンタテインメントを提供する”とリリースに謳われているように、主に家庭内での活用を意識している。ネットワーク経由での動画や音楽の再生機能はもちろんのこと、背面には赤外線機能も持っており、テレビを始めとするさまざまな機器のリモコンとしても利用できるようになっている。
新型携帯ゲーム機にも見える? 「S2」
一方のS2のコンセプトは“モバイルコミュニケーションエンタテインメントを楽しめる”とする。折りたたみ型の筐体に5.5型ディスプレーを2つ搭載。実際のサイズや重量については、実際に触れられる試用機もなく不明点が多いが、デモ時は胸ポケットに入ることも紹介されていた。
S2の2画面に対応した独自アプリもデモ中にいくつか紹介された。たとえば動画閲覧ではコントロール部と動画再生部を、またメールソフトでもメール一覧と本文を別々の画面で表示されている様子が見られた。