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いま旬のビジネスPC 第31回

使用感に優れたビジネスデスクトップ

ついに第2世代Core i搭載した「ThinkCentre M91p」

2011年04月12日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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高性能と静音性を両立

 本体性能を知るために、「CrystalMark 2004R3」でベンチマークを行ったところ、CPUの性能を示すALU(整数演算性能)とFPU(浮動小数点演算性能)の数値が高く、以前レビューしたCore i7-2600(3.40GHz)を搭載したビジネスPCとほぼ同じ値となった(関連記事)

 CrystalMark 2004R3とWindowsエクスペリエンスインデックスの評価に関して、双方とも本製品のメモリーの値が低めだが、これは4GBメモリー1枚のシングルチャネル動作によるものと思われる。BTOでは2GB×2枚のデュアルチャネル構成にすることも可能だ。

「CrystalMark 2004R3」のベンチマーク結果

Windowsエクスペリエンスインデックスによる評価

 スモールタワー型PCの懸念としては、動作音が挙げられる。筐体容量、つまりPC内部の空間が狭いほど、熱がこもりやすく、CPUクーラーなどのファンが高回転で動作するからだ。

 しかし、本製品の静音性能は高く、CPUストレスソフトの「Prime95」を稼働させ、タスクマネージャーによるCPU使用率の表示が100%となる状態を20分ほど続けたが、ほぼ無音状態を保っていた。

 アイドル時に関しては冷却性能も優秀で、「CoreTemp」によるCPU温度計測では、32℃前後で推移していた。高負荷時では最高で82℃の値を記録したが、負荷を止めて1分後には40℃以下にまで下がった(計測時は、室内温度を22℃に保っている)。

CPU温度と消費電力の計測結果
電力モード アイドル時 CrystalMark Prime95
CPU使用率 0% 50% 100%
CPU温度 32℃ 55℃ 82℃
消費電力 28W 82W 96W

 吸気には前面にある7cm角の吸気ファンが1基使われており、排気は電源ユニットのファンが受け持っている。内部のCPUクーラー周辺にはプラスチック製のカバーがあり、これによって前面から吸気した冷気を効率的に取り込み、CPUに吹き付けられるように配慮されている。こうした工夫が冷却性能と静音性能をバランス良く両立しているのだろう。

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