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あなたの知らないWindows 第48回

5秒で起動するSplashtop OSを自作パソコンで試す

2011年03月17日 12時00分更新

文● 山本雅史

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 Splashtop OSではChromiumが動作しているため、AJAXなどを使うGmailやGoogleマップなどのインタラクティブなサイトも問題なく利用できる。表示スピードも問題ない。これは、Chromiumが搭載しているJavaScriptエンジンが高性能だからだ。

画面左下には、電源オフボタンとWindowsへの切り替えボタンがある。切り替えボタンを押すと再起動して、ブートマネージャーが再度表示される

画面右下には各種設定用のステータスバーが用意されている。左から無線LAN、スピーカー、バッテリー、設定、ヘルプ

Windows用にSplashtop OSの設定を変更するツールが用意されている

モバイルノートとの親和性が高いSplashtop OS

 実際にSplashtop OSを使ってみると、「これは結構使えるな」と感じた。ウェブメールを確認したりウェブサイトの情報を確認するだけなら、Splashtop OSで十分だ。Splashtop社が言うほど「瞬時に起動」というわけにはいかないが、5秒ぐらいで起動するなら文句はない。

 一方で、Splashtop OSからWindowsに切り替えるには、再起動する必要がある。頻繁にWindowsと切り替えようというユーザーには、少々面倒かもしれない。

 英語圏で開発されるソフトには、日本語環境はほとんど考慮に入れていないものが多い。その点Splashtop OSは、きちんと日本語表示や日本語入力環境が揃っているので、日本のユーザーも無理なく利用できるだろう。ただし、ユーザーが独自にドライバーやアプリケーションを追加するのは、Windowsほど簡単ではない。Splashtop OSが「ウェブブラウザーだけを簡単に動かす」単機能OSを指向している以上は仕方ない。

 モバイルノートにSplashtop OSをインストールして使うと、便利に使えそうだ。電源を入れて5秒で起動するなら、スリープ状態にする必要がない。バッテリーの電力を長く保たせて使えるようになるだろう。

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