Windowsの起動には時間がかかる。最近はデスクトップPCでもスリープ(レジューム)や休止状態(ハイバネーション)が使われ始めているが、それでも場合によっては復帰まで1分以上待たされることがある。出社しても、電源を入れてPCが利用可能になるまでコーヒーを淹れに行ったり、手紙や封筒の整理で時間をつぶす、なんて光景はよくある。
メーカー製の家庭向けPCではこの待ち時間を減らすために、TV視聴や録画、Web閲覧などの一部機能に限定して、短時間で利用可能にする「クイックブート」機能を提供しているケースも多い。
そんなクイックブート機能を実現する、LinuxベースのOS「Slashtop」を提供している米DeviceVMが、OS起動を待たずにWeb検索が可能になるという「Instant Search」を9月に提供開始すると発表した。Yahoo!、Baidu、Yandexと戦略的契約を締結し、これらの検索サイトを使って、新着ニュースやブログ記事などを見つけることができるわけだ。
PCの利用目的はメールとWeb閲覧がほとんどとも言われるが、中でもWebブラウザーでの検索は毎日利用している人がほとんどだろう。そんな機能を実現できる本機能。Googleは独自にChrome OSを開発中だし、Windowsの否定にもつながりそうな機能だけにBingを提供する米マイクロソフトが参加していないのもムリはないところだが、ユーザーとしてはGoogleやBingへの対応もぜひ実現してほしいところだ。
なお、Splashtopは現在Acer、ASUS、hp、Lenovo、LG、SONYの各社に提供されているとのこと。具体的にどのメーカーのどんな機種に搭載されるかについては、明らかにされていない。