今回の「CP+ 2011」は未発表モノの展示が少ない。なぜなら、本イベントの開催に合わせてデジカメメーカーが製品をリリースしているからだ。
逆に言えば、発表されたばかりの製品を一足先に実際に触れられることが、今回のイベントの最大の醍醐味だろう。ここでは、メーカー各社のブースで多くの人が実際に触って体験していた人気製品を見ていこう。
X100に大行列! 高級コンデジに注目が集まる
富士フイルムのブースでは、高級コンパクトデジカメ「FinePix X100」(関連記事)が大人気で、初日からかなりの行列ができていた。今日は「1人10分程度」という時間制限が設けられていた。
また、X100と同時発表された、新型の「EXR CMOS」センサー搭載機も実際に撮影できるようになっており、注目されていた。
オリンパスブースで人だかりを作っていたのは、「i.ZUIKO DIGITAL」レンズを搭載したコンパクトデジカメ「XZ-1」だ(関連記事)。「ZUIKO」レンズを初めて搭載したコンパクトデジカメ、ということで体験してみたい人が多かったようだ。
ちょっとユニークなデジカメも人気
カシオ計算機のブースでは、ユニークな形状の「EX-TR100」(関連記事)を大々的にアピール。また、写真を絵画風に仕上げる「HDRアート」もアピールしており、HDR搭載機種の前には人だかりができていた。
パナソニックブースで人気だったのは、1月に発表された「LUMIX」の新機種だ(関連記事)。撮影した顔の写真にメイクアップ処理を施せる「ビューティレタッチ」(MC-FX77)など、多彩な機能を実際に試せる。
ペンタックスブースでは、電子顕微鏡のように使えるデジカメ「Optio WG-1」(関連記事)に人だかりができていたほか、デジタル一眼レフ「K-r」のカラバリ展示の前で足を止める来場者も多かった。
日本ビクターのブースでは、最新の高速画像処理回路「FALCONBRID」がメイン(関連記事)。デジタルカメラやビデオカメラなどのFALCONBRID搭載機種の性能を体感できるデモンストレーションを行なっていた。
やはり興味を引く王道のデジカメ
キヤノンブースでは、デジタル一眼レフの「EOS Kiss X5」「EOS Kiss X50」(関連記事)が人気を博していた。また、同時発表された「IXY」「PowerShot」(関連記事)などの最新コンパクトデジカメも展示している。
ソニーブースでは、新しい撮像素子を採用した「サイバーショット」(関連記事1、関連記事2)が人気。また、新機種ではないが、「α55/33」の体験コーナーにも人が大勢詰めかけていた。
リコーのブースでは、1月発表のコンパクトデジカメ「CX5」(関連記事)と、ユニット交換式デジカメ「GXR」の両方に人だかりができており、どちらも人気だった

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