リコーから、防水・防塵性能を備えたコンパクトデジタルカメラ「RICOH PX」シリーズが発表された。6月下旬発売予定で、予想実売価格は3万円前後。
新シリーズとなるPXは、水深3mで60分耐えられる防水性能と、1.5mからの落下に耐えうる耐衝撃性能、防塵性能を備えているのが特徴。光学5倍ズームレンズを搭載するがレンズは繰り出さず、また背面液晶モニター(2.7型23万ドット)は傷がつきにくいコーティングが施されたアクリル板で保護されているなど、防水・耐衝撃・防塵仕様となっている。
PXでは新たに「プレミアムショットモード」と呼ばれる23種類(+カスタマイズ登録5種類)の撮影モードを搭載。「ビーチ」や「スノー」といった防水デジカメ特有のモードのほか、写真の周囲をぼかす「スイーツ」、複数の画像を組み合わせてレイアウトできる「オークション」といったモードが新たに搭載されている。
中でも「手持ち夜景モード」は独特で、撮像素子の4画素を1画素に見立てて記録する(画素加算技術)ことで、1画素あたりの受光量を高めて高感度ノイズを低減する。なお、撮像素子は有効1600万画素(最大4608×3456ドット)の1/2.3型CCDセンサーを採用するが、この手持ち夜景モードで撮影した画像は、4分の1となる400万画素相当の解像度(2304×1728ドット)となる。
レンズの焦点距離は28~140mmだが、超解像技術で10倍(280mm相当)までのズームが行なえる「SRズーム」を搭載。さらにデジタルズームを併用することで、48倍(1344mm)までの望遠撮影が行なえる。
ISO感度は100~3200まで設定可能。センサーシフト方式の手ブレ補正機能を搭載し、最大1280×720ドットの動画撮影も行なえる。
CX5などと同じリチャージャブルバッテリー「DB-100」を採用し、連続300枚の撮影が可能。なお、充電はカメラ本体で行なえ、カメラにUSBケーブルを接続してPCなどから充電する。本体サイズは、幅100×奥行き21.3×高さ55mm、撮影時重量は約156gとなる。
