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物欲AVコモノ道 第83回

もうデジカメは不要!? iPhoneを10倍楽しむカメラアプリ

2011年01月31日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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手ブレ防止機能まで備えた高機能カメラアプリ

「プロカメラ」のメイン画面。中央に水平を示すサークルが表示されている。方角を表示することも可能だ

「プロカメラ」のメイン画面。中央に水平を示すサークルが表示されている。方角を表示することも可能だ

 露出を調整したいなど、ちょっと凝った写真を撮ろうとすると、iPhone標準のカメラアプリでは機能不足を感じてしまう。また、最近ではコンパクトカメラでも当たり前のように搭載されるている手ブレ補正機能がないのも不便だろう。そこでオススメしたいのがdaemgen.netの「プロカメラ」(350円)だ。

 このアプリは標準のカメラアプリにはない、さまざまな機能を搭載している。まず便利なのは、画面中央に大きく表示される水準器である。撮影した写真が傾いていたという失敗は珍しくないが、このアプリはiPhoneに内蔵されているセンサーを使って、傾きをリアルタイムに検出して画面上に表示してくれる。同様に、画面上に格子を表示するガイドライン機能も構図決めに役立つ。

画面に表示する内容などを設定することが可能。手ブレ防止のための仕組みも用意されている

画面に表示する内容などを設定することが可能。手ブレ防止のための仕組みも用意されている

こちらはオプション画面。セルフタイマーの秒数や解像度を保ったままのデジタルズームのオン/オフを設定できる

こちらはオプション画面。セルフタイマーの秒数や解像度を保ったままのデジタルズームのオン/オフを設定できる

 屋内での撮影に便利な、手ブレ防止機能も搭載している。一般的なデジタルカメラが搭載している手ブレ補正は、ブレに合わせてレンズや撮像素子を動かすことで補正しているが、プロカメラはブレが収まった瞬間にシャッターを切るというもの。いわば簡易的な手ブレ補正なのだが、意外なほど効果は大きい。

 そもそもiPhoneで撮影する場合、画面をタップする力でiPhone自体を動かしてしまい、手ブレが発生することが多い。しかしプロカメラのこの機能であれば、タップした後、ブレが収まってからシャッターを切ってくれるため、手ブレによる失敗を確実に防げるというわけだ。

色の調整や明るさの調整など、簡易的なレタッチ機能も搭載している。Twitterにアップする前に調整するといった用途で使えそうだ

 露出を調整するための仕組みも用意されている。標準のカメラアプリでは、タップした場所にピントを合わせるようになっており、この際に露出もその場所に合わせてしまう。

画面の一部を長押しすればその場所にピントを合わせられるほか、菱形の枠をドラッグすれば露出を合わせる位置も調整できる

画面の一部を長押しすればその場所にピントを合わせられるほか、菱形の枠をドラッグすれば露出を合わせる位置も調整できる

 しかし、プロカメラを使えばフォーカスと露出を別々の場所に合わせられる。これを利用して、ピントは手前の建物、露出は背景に合わせるといったことが可能だ。シャッター速度や絞りまで調整できるわけではないが、被写体の一部に露出を合わせたい、といった場面では役立つ機能である。

 さらに撮影した画像の色調整やトリミングも可能だ。PC上のフォトレタッチソフトのように細かな調整ができるわけではないが、その場でメールで送る前にちょっとトリミングするといった用途では十分に使えるだろう。

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