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Lenovo Ideaシリーズ大研究 第16回

AV機能が充実したタッチパネル内蔵液晶一体型デスクトップPC

IdeaCentre A700 (4)──こう使え!

2010年12月13日 11時56分更新

文● 二瓶 朗、写真●篠原孝志(パシャ)

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ここまで3回にわたって紹介してきた「IdeaCentre A700」。購入をおすすめするポイントは多々ある。そこで最後に、A700を「選ぶ理由」についてまとめよう。

理由1:一体型のメリット

 IdeaCentre A700(以下A700)の筐体形状はボードタイプの一体型である。

側面から見たところ。標準のスタンドのほか、VESAマウントを付けて壁面設置やアームに取り付けることも可能

 ノートPCのように使用しないときに収納することはできないが、デスクトップPCとしては設置スペースをそれほど必要としない。具体的には、本体の幅が568mmで、スタンドを含めた奥行きが最大で約270mmの設置範囲となる。個人の机に置く場合、またはリビングなどの共有スペースに置く場合でも省スペースで済むことは1つのメリットだ。

 また、背面スタンドを取り外すとVESA標準のアームスタンドに固定してより省スペースでの使用を図ることも可能だ。しかしその場合は約9.6kgという本体の重量を考慮する必要がある。

 付属するキーボード、マウスのいずれもがワイヤレスであることも、省スペースに一役買っている。さらに、デスクトップPCながら無線LANを標準搭載するため、ネットへの接続手段として無線LANを選択すれば、本体に接続するケーブルを電源ケーブルのみで済ませることも可能だ。

最もシンプルに設置するなら、写真のように電源ケーブル1本で済む

理由2:地デジテレビ内蔵PCとして適度

 A700は23型ワイドという適度な画面サイズにテレビチューナーを内蔵し、地デジ内蔵PCを求めているユーザーには手頃な製品といえる。

 ただしチューナーは3波対応であるもののシングル搭載なので、裏視聴や裏録画はできない。したがってテレビのヘビーな視聴者や、放映時間が重複しまくる深夜アニメをすべて録画したいというような人というよりは、パソコン起動中に放送中の番組を見られること主で「不在時や特に面白い番組だけを録画できればいい」という使い方に向いている。

 こういった使い方なら1TBのHDD容量でもある程度余裕を持って使えると思う。なお、下位のB305とは異なり、内蔵DVDスーパーマルチドライブを使って、録画番組の書き出しが可能。ダビング10にも対応している。

内蔵スピーカー自体かなりクオリティーの高いものだが、Dolby Home Theaterと組み合わせることでさらにその価値は高まる。Dolby Headphoneなど疑似サラウンド機能も充実しているので、さまざまな場面で良質なコンテンツ視聴環境を得られるハズ

 内蔵スピーカーもJBLの高音質スピーカーなので、パソコン単体で使っても視聴時の音に不満が出ることはないだろう。この分野で唯一の弱点と言えばBlu-ray Disc非対応ということだけ。ただし外付けドライブを買ったり、HDMI端子でプレイステーション3のような安価なBlu-ray Disc再生機を購入することでこの弱点もかなりカバーできる。HDMI入力端子が生きる場面だろう。理解して買えば、パーソナルな地デジ視聴、DVD再生環境を備えたPCとしてA700をチョイスする価値は十分ある。

理由3:AV機能の充実

 A700にはHDMI入力やコンポジット入力、SPDIFといった豊富なインターフェイスが搭載されている。それらのインターフェイスで接続できるAV機器なら、A700を中心とした運用ができるということとなる。

 せっかく地デジテレビとPC機能の両方を使える一体型PCを導入して機材の集約と省スペース化を図ったのに、PS3やコンポジット出力しかできないビデオデッキのために別のディスプレーを残しておく必要が……というような状況には陥らない。

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