Lenovo Ideaシリーズ大研究 第13回

AV機能が充実したタッチパネル内蔵液晶一体型デスクトップPC

IdeaCentre A700 (1)──後ろ姿も決まる、美形パソコン

ケーブルがスッキリまとまり、背面から見ても美しい

　A700では背面のスタンドによって、本体を起こしたり、倒したりすることができる。これによってディスプレー部分の角度を12～35度まで変えられる。

本体の角度は12～35度までと大きく稼働する。ローラーが付いており動きもスムーズ

　レノボの配慮を感じさせるのが、このスタンドに穿たれた穴。A700には先ほど紹介した側面のほかに、背面下部（ちょうどスタンドに隠れる位置）に有線LANやHDMI、アンテナ入力、追加のUSB端子などが置かれているが、ここにケーブル類を集中させると見栄えの面でも、取り回しの面でも非常に都合が悪い。そこでこの穴を通して各種ケーブルを束ねてしまおうというわけだ。

　A700では、こうしたデザイン上の工夫が行き届いているため、例えば壁際ではなく部屋の内側を向いたデスクに置いた場合でも、通常のパソコンにありがちなゴチャゴチャとケーブルが絡まった無粋な雰囲気にはならない。部屋の雰囲気を乱さず、生活空間の中に自然になじむという点は、これからの液晶一体型パソコンにとって極めて重要なポイントと言えるだろう。

スタンドの穴は、背面に接続したケーブルを束ねる役割も果たす。中々考えられた配慮だ

　なお、付属するキーボード、マウスはBluetoothによる無線接続となる。それぞれが本体と統一されたデザインで、同種のヘアライン加工が模され、色や質感に違和感が出ないよう配慮されている。

Bluetooth接続のワイヤレスキーボードとマウスが付属。ここもヘアラインや光沢塗装など本体の質感に合わせてある。こだわった作りだ

　実はこのヘアライン、背面のアルミ合金に対して、キーボードはプラスチックと素材が異なるため、ただ単に同じパターンを置いただけではダメ。何度も試作し、最適な溝の間隔などを追究したのだという。また、マウスは液晶ディスプレーのフレーム部分に合わせた、ツヤのある質感で、ここも調和した素材感を目指している。ほかに、テレビ、DVDを操作するリモコンとリモコン受光部（USB接続）が付属しており、少し離れた位置から、DVDや録画したテレビ番組を見るといった用途に便利だ。