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Lenovo Ideaシリーズ大研究 第13回

AV機能が充実したタッチパネル内蔵液晶一体型デスクトップPC

IdeaCentre A700 (1)──後ろ姿も決まる、美形パソコン

2010年12月13日 11時55分更新

文● 二瓶 朗、写真●篠原孝志(パシャ)

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Lenovo IdeaCentre A700

タッチパネル+大画面の最上位機

 薄型の筺体に大画面の液晶ディスプレーとパソコンとしての機能を盛り込んだ「ボードタイプ」の一体型パソコンで、テレビ録画機能やスロットインタイプのDVDドライブを内蔵。無線LANやワイヤレスキーボードなども標準装備しており、ケーブル(ACアダプター)1本で設置が完了するという設置のしやすさも特徴だ。デザインも高品位。ワンルームマンションに住む独身男性や学生など、パソコンとテレビの機能を1台で使いたいというユーザーには、特に適した1台。

発売時期:2010年11月

指先で簡単操作! AV機器との接続や壁掛け設置も可能

 レノボ・ジャパンが2010年11月に発売した「IdeaCentre A700」は、タッチパネルを搭載した液晶一体型デスクトップPCだ。テレビチューナーや高性能スピーカーを内蔵するなど、AV機能が充実する。画面サイズは23型ワイド。解像度(画面のきめ細かさ)はフル・ハイビジョンと同じ1920×1080ドットとなる。そして、タッチパネル機能を持つ点も大きな特徴である。

 このタッチパネル、マルチタッチ対応なのは当然だが、その認識方式に「超音波表面弾性波方式」を採用している。これは、液晶額縁部分から超音波を発生して画面全体を覆い、画面にタッチすることよってその超音波が減衰状況を計測して位置を検出するという仕組み。液晶パネルのガラス表面にフィルムを貼ったり、特別なコーティングをする必要がないため、とても見やすくできるという特徴がある。

 実際A700のディスプレーは、明るく、視野角が広く、とても視認性がいい。後ほど詳しく触れるが、タッチパネルによる操作感も快適で、独自のソフトを追加することでキーボードレスでも使いやすくする工夫が盛り込まれている。

ディスプレーはタッチパネル方式。2本以上の指を使ったマルチタッチ操作にも対応する

 ネットワークへの接続は、有線(最大1Gbps)と無線(IEEE802.11a/b/g/n)のいずれでも可能。標準でBluetoothキーボードとマウスが付属するため、リビングなどに置く場合に無線LANで接続すれば、ケーブル配線の煩わしさがない。脚部を取り外し、専用のアダプターを取り付けることで壁掛け設置することも可能だ。

 内蔵テレビチューナーは地上デジタル、BSデジタル、110度CSでデジタルの3種類の放送に対応する。光学ドライブはスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブ(DVD±R/RW/RAMの読み書きに対応)。

部屋の環境光に応じて、画面の明るさを変えるなど、使いやすさを高める機能も各種搭載しているが、これらは別記事で詳しく見ていく

 ほかの液晶一体型パソコンにはない大きな特徴のひとつに、HDMI端子を入力用と出力用の合計2系統、用意している点が挙げられる。

 大画面のテレビやプロジェクターなどにA700の画面を出力して表示できるのはもちろん、プレイステーション3やBlu-ray Discレコーダーなどで再生した映画やゲームなどをA700のディスプレーに表示することもできる。ほかにも、アナログのコンポジット入力端子(ビデオ、音声)や、デジタル音声出力(S/PDIF光出力)も備えているので、それぞれに対応した機器を接続すれば、A700を中心に充実したAV環境を構築できる。

 こうしたAV環境の広がりに関しては、別記事で改めて解説する。

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