今回取り上げるのは、東芝「REGZA」。同社は表示のための液晶パネルを他社から購入するメーカーだが、特定の液晶パネル方式にこだわらず、発売するテレビに合わせてIPS方式とVA方式のパネルを使い分けている。
最新のラインナップで言えば、最上位の「CELL REGZA」X2(55V)/XE2(55V/46V)シリーズと「REGZA」F1(55V/46V)シリーズがVA方式、ZG1(55V/47V/42V)シリーズをはじめとする主要なラインナップがIPS方式となっている。
そして、もうひとつの大きな特徴が独自開発の「高画質エンジン」。薄型テレビの高画質化には、表示パネルだけでなく高画質回路も重要であり、同社が得意とする半導体技術で高性能な映像処理を実現している。
例えば超解像技術「レゾリューションプラス」など、独自の高画質化技術を盛り込み、その画質の良さで、REGZAブランドの人気を高めた。その究極とも言えるものが、高性能プロセッサ「CELL」を使った「CELL REGZAエンジン」だ。また、ZG1/Z1シリーズには、「レグザエンジンDuo」、その他の主要シリーズには、小画面サイズのモデルも含め「レグザエンジン」を搭載している。
CELLレグザを頂点に
LED、CCFLバックライト搭載シリーズをラインナップ
東芝のラインナップは、大きく分けると3つ。「CELL REGZA」、「LED REGZA」、「REGZA」となる。LED REGZAとREGZAの違いはバックライトの種類。LEDバックライトか、従来のCCFL(冷陰極管)かの違いだ。
東芝「REGZA」のラインナップ | ||||
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シリーズ名 | パネル | 画面サイズ | 録画機能 | 実売価格 |
CELL REGZA X2 | VA液晶 3D対応、LED |
55V | 内蔵HDD(3TB) USB HDD |
90万円前後 |
CELL REGZA XE2 | VA液晶 3D対応、LED |
55V/46V | 内蔵HDD(3TB) USB HDD |
60/55万円前後 |
CELL REGZA X1 | VA液晶 LED |
55V | 内蔵HDD(3TB) USB HDD |
80万円前後 |
LED REGZA ZG1 | IPS液晶 3D対応、LED |
55V/47V/42V | USB/LAN HDD | 40/31/28万円前後 |
LED REGZA Z1 | IPS液晶 LED |
55V/47V/42V/37V | USB/LAN HDD | 34/22/14/12万円前後 |
LED REGZA ZX9000 | VA液晶 LED |
55V | 内蔵HDD(500B) USB/LAN HDD |
45万円前後 |
LED REGZA F1 | VA液晶 3D対応、LED |
55V/46V | USB HDD | 36/31万円前後 |
LED REGZA RE1 | IPS液晶 LED ※37V以上はフルHD |
55V/47V/42V/37V/32V/26V/22V/19V | USB HDD | 43/25/13/11/8.5/7/6/5万円前後 |
LED REGZA HE1 | IPS液晶 LED ※37V以上はフルHD |
42V/37V/32V/26V/22V/19V | 内蔵HDD(500GB) USB HDD |
17/13/11/9.5/8/7.5万円前後 |
LED REGZA AE1 | IPS液晶 LED ※1366×768ドット |
32V | ―― | 8.5万円前後 |
REGZA ZS1 | IPS液晶 | 42V/37V/32V | USB/LAN HDD | 14/11/9.5万円前後 |
REGZA H1 | IPS液晶 ※1366×768ドット |
37V/32V | 内蔵HDD(500GB) USB HDD |
12/11万円前後 |
REGZA R1 | IPS液晶 ※37V以上がフルHD |
42/37V/32V | USB HDD | 15/11/7.5万円前後 |
REGZA A1 | VA液晶(40V/26V) IPS液晶(32V) TN液晶(22V/19V) ※40VのみフルHD |
40/32V/26V/22V/19V | ―― | 8/5.5/5.5/4.5/4万円前後 |
REGZA R1BDP | VA液晶 ※1366×768ドット |
32V/26V | USB HDD | 8.5/8万円前後 |
REGZA R9000 | VA液晶 | 52V | USB HDD | 21万円前後 |
REGZAにも高画質・高機能モデルの「ZS1」(42V/37V/32V)シリーズが追加されているが、事実上はLED REGZAが同社の主たるラインナップと考えていいだろう。
ちなみに、高画質・高機能モデルとなるZG1/Z1/ZS1/ZXシリーズは、地デジトリプルチューナー内蔵で、ダブル録画+地デジ視聴が可能となっている。また、ZG1/Z1/ZS1シリーズはネットワーク機能でWindows 7搭載PCとの連携も可能。PCからREGZAを操作(再生、停止など)したり、REGZAからPCを起動したりできる。
ラインナップの大半のモデルが録画対応となっているのも大きな特徴だ。録画機能を持たないのは、エントリーモデルの「AE1」「A1」シリーズなど、ほんの一部。ほとんどのモデルはUSB HDDを追加して録画できるようになっている。
最新ラインナップでHDDを内蔵するのは、CELL REGZAを除けば中~小画面中心の「HE1」「H1」シリーズのみ。個室などで使いたいミドルサイズ以下のモデルでは、単体で録画ができる方が使い勝手がいいとの判断だろう。
今回取り上げるのは、実売90万円前後というあこがれの「CELL REGZA 55X2」。そして高機能モデル「LED REGZA 42ZG1」(実売28万円前後)だ。
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