鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第22回
CELL REGZAの画質を一部継承……その実力は!?
東芝「LED REGZA 47ZG1」の3D画質に迫る
2010年12月01日 12時00分更新
先週まで2週に渡って掲載したテレビ/BDレコ特集(関連記事)では、東芝の「LED REGZA ZG1」がβ機だったため、画質等のテストができなかった。今回、ようやくその製品同等機を入手できたので、今回は単独でレビューを行なうことにする。
3D以外の多くの機能を従来機から踏襲
本機は「LED REGZA」の最上位に位置するモデルで、今回紹介する47V型「47ZG1」の実売価格は32万円前後。最大のポイントは、別売の3Dメガネを使って3D映像が楽しめること。同じ高画質回路「レグザエンジン Duo」を採用する従来機「Z1」シリーズとの違いも、この点にある。
具体的には、サイド・バイ・サイド方式の3D映像にも超解像処理を行なう「3D超解像技術―レゾリューションプラス5」や、「高画質2D3D変換」、「おまかせドンピシャ高画質3D」といった高画質技術の搭載に加え、部分駆動対応のエッジライト方式を採用するLEDバックライトと液晶パネルが4倍速になっている点がZ1と異なる。
全体的な外観デザインはZ1シリーズとほぼ共通。カラーリングがZ1の薄いグレーから光沢ブラックとなり、フレーム部分に組み合わされた金属パネルも同色となっている。そのため、より引き締まった印象になった。
入出力端子などの装備もZ1シリーズと共通で、HDMI入力は合計4系統となるなど、十分な装備を持つ。エッジ型LEDバックライト採用による薄型フォルムの採用も同様だ。
画面下部のスピーカーは、新型キャビネットや高音質ユニットを採用した、2ウェイ構成を継続して採用。Real Sound Lab社の音響パワーイコライジング技術「CONEQ」を組み合わせることで、自然でクリアな音を再現する。
高音質なスピーカー搭載だけでなく、オーディオ関連の設定項目も充実している。音質調整用のグライコが備わっていたり、低音増強も強調する周波数や度合いまで細かく調整できる。
初期設定のまま、あるいは番組ジャンルに合わせて自動で音声モードが切り替わる「おまかせドンピシャ高音質」を使って聴いても、テレビ内蔵スピーカーとしては十分な実力があり、明瞭で聴き取りやすい声や中低音の充実した音が楽しめる。その上で、自分の好みに合わせて調整すれば、より本機の音の良さを引き出せるだろう。
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