「インターフェース」もネットブック離れ
発熱も少なく良好な操作感
ネットブックに関する悪印象といえば、動作の重さに加え「発熱」と「バッテリー駆動時間の短さ」が目立った。だが、次世代IONの搭載によって負荷をGPUに逃がしたためか、VX6は発熱もずいぶんマイルドになっている印象をうける。高負荷時・アイドル時ともに、発熱はたいした差がない。気にいったのは、底面の発熱が小さいことだ。そのため、負荷が大きくても「熱くて使えない」とは感じなかった。
バッテリー駆動時間は、3時間46分から4時間10分強。カタログスペックが5時間であることを思えば十分に納得できる値といえる。もちろん、メインのモバイル機器としては少々短めだが。
BBenchによるバッテリー駆動時間テスト | |
---|---|
省電力設定 | ハイパフォーマンス設定 |
約4時間11分 | 約3時間46分 |
ただし、バッテリーテストには「BBench」を使っているため、グラフィック負荷は低い。ION側はあまり動いていない場合の値と思われるので、ハイビジョン映像やゲームなどをした場合には、もう少し値が悪くなると考えられる。
省電力機能の点で気にいったのは、セッティングの変更がとてもわかりやすいことだ。多くの機種では[Fn]キーと数字キーなどの組み合わせで切り替えるのだが、VX6では、ディスプレー下左側に専用のボタンが用意されており、これを押すたびに設定が切り替わるようになっている。
インターフェースの面でも、VX6はネットブックらしからぬ充実ぶりだ。特筆すべきは、USB 3.0が2つ搭載されていることだろう。そのためにインターフェースLSIを搭載(NEC製)しているわけで、ASUSの力のいれようが感じられる。ディスプレーもアナログRGB出力だけでなくHDMI出力まであり、こちらも高評価だ。
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