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ガラケーはやっぱりスゴイ! ケータイの機能をとことん調べてみた 第41回

「らくらく」「簡単」「かんたん」ケータイを比較してみた

2010年11月01日 16時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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テンキーにも各社それぞれ工夫がいっぱい

 次にケータイを開いてみよう。共通しているのはキーがはっきりと立体形状に盛り上がっている点。キーの間隔も広く、実際どの機種も押しやすい。また機能を漢字で記している。

テンキーを比較。auの簡単ケータイには専用の電源ボタンが用意されているのが特徴的

 しかし違う部分もたくさんある。まず簡単ケータイは電源がスイッチ式。これは普通のケータイユーザーだと奇異に見えるのかもしれないが、単純でわかりやすい。たとえば最初の操作として電話越しに「電源ボタンを長押しして、電源を入れて」と伝えたとして、何をどのくらい押せばいいのかわからないかもしれない。

 次に短縮ボタン。らくらくホン7と簡単ケータイは「1」「2」「3」のキーに割り当てているが、ソフトバンクのかんたん携帯はさらに「ホームボタン」が加わっている。ここには自宅や家族宛など、もっとも重要な連絡先を登録しておくといいだろう。

もはや一般的になった3つの短縮ボタンだが、ソフトバンクのみはもう1つホームボタンが用意されている

 また全体的にauの簡単ケータイは、ボタンの配置が普通のケータイの延長線上にあるように見えるが、ソフトバンクのかんたん携帯は大胆に位置を変えている。「写真」がカーソルキーの下にあったり、辞書キーを左上に設けている。らくらくホン7はその中間といったところだろう。

メインメニューを表示すると?

 次は実際に操作してみる。メインメニューを表示すると、ここは実にわかりやすい違いが出た。簡単ケータイとかんたん携帯はイラストを入れつつ文字が目立つメニュー、らくらくホンは文字メニューだ。さてどれがわかりやすいのか。これは利用者のケータイ経験でも印象が違いそうだ。

メインメニューを比較した。らくらくホンはシンプルな表現による文字メニューだ

カメラは設定変更に違いがある

 続いてカメラを使ってみる。年配のユーザーといっても、カメラの使用頻度は高いはず。起動用のボタン自体はらくらくホン7は右下にあり、少々わかりづらいかもしれない。ただしメインメニューはわかりやすく作られている。撮影もそのまま撮るだけなら問題ない。若干差があったのは撮影設定。らくらくホンとかんたん携帯は操作内容が具体的でわかりやすい。特にかんたん携帯はシンプルに徹している。

auの簡単ケータイも文字メニューで機能を選択するようになっている

さらに気付いた細かな違いと工夫

 らくらくホン7の特徴として、3台の中で唯一ワンプッシュで開く点も重要かもしれない。3機種とも厚みがあるので開きやすいが、片手で開くならワンプッシュが便利だ。

 また最近でも話題になった「災害用伝言版」の表示。実際に運用されているときは目立っているのだが、普段からどこに機能があるか確認しておきたい。auとソフトバンクはそれぞれウェブ機能のトップページの下にスクロールするだけで見つかる。らくらくホンは「健康・安全」のメニューから行くのでちょっとわかりにくいかもしれない。

 今風と思ったのが、かんたん携帯にある「元気だよメール」。安心機能というメニュー内にあり、ケータイを開くと1日1回メールを自動的に送る機能だ。家族の写真などを積極的に送って、親に毎日ケータイを開いてもらうことを習慣化してもらえれば、いざというときに役に立ちそうだ。

「元気だよメール」ではケータイを開くことで、1日1回指定の場所にメールを自動送信する


各社しっかりと「ケータイの使いこなし」を意識している

 前回の記事ではらくらくホン7の機能が充実していることを紹介したが、ソフトバンクのかんたん携帯には「ストリーミング」のメニューがあったりと、「この機能も入れているんだ」と驚くことがあった。最初は「使わないのでは?」とか「使いにくいのでは?」と思ったが、使いこなしている人にとっては逆に必要、ということもあるかもしれない。

迷わずに操作する工夫があるともに、年配のユーザーは使うの? という機能も搭載されている。このバランスは時代とともに変わっていくのかもしれない

 また今まで普通のケータイを使っていたが、今度は「大きい文字のらくらくホン」に機種変しようかなといった人にとっても、ケータイの高機能さは当たり前に思っているかもしれない。これからはケータイ初心者向けよりも、ケータイをある程度使いこなしている人を想定して開発されるという部分も出てきそうだ。

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