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ソニーのミラーレス一眼「NEX」を使いこなす! 第12回

待ちに待ったNEX用新ファームウェアを試す!

2010年10月21日 12時00分更新

文● 周防克弥

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前回使用時の設定が保持されるようになった

メニュー表示はこれまで常に一番上からだったが、最後に選んだ項目を記憶しておけるようになった

 [メニュー呼び出し先]設定の追加は、メニュー第2階層内の最終選択項目を覚えておく機能だ。トップメニューを経由しなければならないのは今まで通りだが、これで格段に操作性は向上した。できればトップメニュー経由を省くような設定も欲しい所だ。

MFアシストの拡大表示はEマウントレンズ装着時のみ有効な機能だがマニュアルでピント合わせをする場合には無制限が選べるのは便利だろう

 「MFアシストの操作性改善」は、Eマウントレンズ使用時にフォーカスをMFにしたとき、ピントリングを回すと自動的に拡大表示されたのだが、拡大している時間の調整が可能になった。従来は「切」か「入」(2秒)だったが、「切」「2秒」「5秒」「無制限」から選べるようになった。

 併せて、拡大位置の記憶も可能になっている。いままでは拡大位置を動かしても拡大解除すると中央に戻ってしまっていたが、ファームアップ後は移動した位置を覚えているようになった。これは他社製マウントアダプターを使って他社マウントレンズを使っている人にはかなりの朗報だろう。

 一方で、拡大位置は電源が切れるまで保持されるのだが、なぜ電源オフ以外に中央にリセットする機能がないのだろうか? 移動したままではそれはそれで不便な場合もあるので、例えばMFアシスト状態ではCボタンに何も機能がないので、ここに中央へのリセット機能を設けてくれれば満点の出来だったように思う。

 なお、「DMF」時の拡大位置は記憶されないままだ。DMFはシャッターボタンを半押しにしてAF駆動させたあとにMFリングで微調整できる機能で、拡大させておくにはシャッターボタンを半押しし続けなければならず、少し使いにくい。

 実はこの機能を使って撮影したことはないのだが、もしかしたら拡大位置の記憶とシャッターボタンの半押し制限がなければ使いようがあるのではないだろうか。

 メニュー選択の操作性向上では、メニューの第2階層の中身が上下でつながった。従来は一番下まで行き着くとそこで止まってしまい、上に戻るのにまた何度も上方向ボタン、もしくはホイールを回す必要があったが、一番下まで行き着くとその次に一番上に戻るようになった。

 もちろん、一番上のメニュー選択時に更に上ボタンを押すと一番下の項目にアクセスできる。これも大幅に操作性が向上したのだが、何故初めからこうじゃなかったのかが不思議だった機能だ。

 動画の絞り値保持機能追加では、従来は撮影モードにかかわらず動画記録を始めると自動的に絞りが制御されていたが、「絞り優先AE」と「背景ぼかし」時に設定した絞りのまま、動画の記録が開始されるようになった。これにより任意の絞り値で動画撮影ができるようになり、嬉しい人も多いだろう。

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