ソニーから、ミラーレス一眼デジカメの新モデル「NEX-C3」が発表された。6月24日発売予定。
「NEX-3」の後継となるNEX-C3は、基板の小型化と内部の部品レイアウトの変更により、さらなる小型化・軽量化を実現。幅109.6×奥行き33×高さ60mm、225gというサイズ、重量は、APS-Cサイズのセンサーを搭載した一眼デジカメで世界最小・最軽量だという。
さらに、イメージセンサーなどの省電力により、NEX-3と同じバッテリーを採用しながら、連続撮影可能枚数が330枚から400枚に、動画撮影時間が110分から150分になった。
イメージセンサーは新たに開発した「Exmor APS-C HD CMOSセンサー」を採用。有効画素が従来の約1420万画素から約1620万画素にアップしている。
NEX-C3では、「iAUTO」(全自動撮影モード)時に「マイフォトスタイル」と呼ばれる新しい機能が利用できる。これは、撮影時に「背景ぼかし」や「明るさ」「色あい」「鮮やかさ」「ピクチャーエフェクト」「美肌効果」といった撮影効果を追加できる機能。効果はプレビューでシャッターを切る前に確認でき、「セルフタイマー/連続撮影」もマイフォトスタイルから設定できる。複数の効果の重ねがけも可能で、これらは本体のコントロールホイールを回すことで効果を調整できる。
上記のピクチャーエフェクト(特殊効果)には、フレーム内の赤、青、緑、黄色のいずれかのみ色を残して、そのほかの色をモノクロにする機能や、レトロ写真風、トイカメラ風の写真に仕上げる機能などが含まれる。
例えば「背景ぼかし」で背景をぼかし、「レトロフォト」で古い写真風の仕上げにした後、「明るさ」や「鮮やかさ」で写真の明るさ、色あいを調整する、といった複雑な仕上がりも効果の選択とダイヤル操作だけで可能で、カメラに関する知識がなくても凝った写真が簡単に撮れる。
そのほか、フォーカスの合っている部分を色付きでプレビュー表示する「ピーキング」機能が新たに加わっている。
なお、ピーキングについては既存のNEX-3/5でも、6月20日に提供されるアップグレードプログラムで実装される予定。さらにピクチャーエフェクトについては、NEX-3/5に加えてα33/55でもアップグレードで実装される見込みだ。