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最新ゲームPCのオススメパーツ構成とは?【AMD編】

2010年10月05日 12時00分更新

文● 池座 優里

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AMD製ハイエンドビデオカード

 AMD製のハイエンドビデオカードとしてはデュアルGPUの「Radeon HD 5970」(関連記事)や「Radeon HD 5870」(関連記事)が用意されているが、「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」でNVIDIAのハイエンドモデル「GeForce GTX 480」を超えるということで、今回は敢えて「Radeon HD 5850」を採用した製品を選択した。
 「Radeon HD 5850」はハイエンド向けビデオカードとしては消費電力が少なく、価格も2万円台後半~3万円台中盤とバランスの取れた製品だ。

AMD製ハイエンドビデオカードスペック
GPU Radeon HD 5870 Radeon HD 5850 Radeon HD 5830
DirectX Direct X11
シェーダープロセッサ数 1600基 1440基 1120基
テクスチャユニット 80基 72基 56基
ROP数 32基 16基
コアクロック 850MHz 725MHz 800MHz
メモリクロック 4800MHz 4000MHz
メモリインタフェース 256bit
最大消費電力 188W 151W 175W

ASUSTeK「EAH5850 DIRECTCU TOP/2DIS/1GD5」
●実売価格:3万5000円前後
●URL:http://www.asus.co.jp/product.aspx?P_ID=Yi2BzMnQP4ttW3Fm&templete=2

銅製のヒートパイプを採用したオリジナルクーラーによって大幅なオーバークロックを実現。基板も独自サイズで、リファレンスモデルより約20mm短くなっている

 「EAH5850 DIRECTCU TOP/2DIS/1GD5」はヒートパイプと大型ヒートシンクからなる「DIRECTCUクーラー」を搭載したオーバークロックモデル。コアクロック765MHz、メモリクロック4500MHzもオーバークロックされているが、高性能のオリジナルクーラーを採用しているためリファレンスクーラーより温度は最大20%、動作音は最大35%低減しているとのこと。
 また、GPU電圧を変更できる機能である「Voltage Tweak」に対応し、最高50%のオーバークロック動作が可能になっている。

GPUコアにヒートパイプが直接接触する「DIRECTCUクーラー」を採用している

「GPU-Z 0.4.5」によるステータス

 「Radeon HD 5850」には2GBのビデオメモリを搭載したSapphire製「TOXIC HD5850 1G GDDR5 PCI-E DUAL DVI-I/HDMI/DP BOX」(関連記事)が発売されている。こちらは、オリジナル冷却ファンを採用し、コアクロック765MHz、メモリクロックが4500MHzにオーバークロックされたモデルとなっている。大容量メモリのビデオカードが欲しいユーザーにおすすめしたい。
 また、玄人志向製「RH5850-E1GHW/HD/DP/SP」は銅製ヒートパイプを採用したオリジナルファンを搭載し、コアクロック760MHz、メモリクロックが4200MHzにオーバークロックされていながら、実売が約2万9000円とコストパフォーマンスに優れたモデルだ。

【関連サイト】

AMD製ミドルレンジビデオカード

 AMD製のミドルレンジビデオカードには「Radeon HD 5770」(関連記事)と「Radeon HD 5750」(関連記事)があるが、「Radeon HD 5750」ではちょっと力不足ということで、ここでは価格と性能のバランスがとれた「Radeon HD 5770」を採用した製品をおすすめしたい。
 NVIDIAと同様にミドルレンジのビデオカードということで、各社よりオーバークロック版や1スロット版など様々なモデルが販売されている。

AMD製ミドルレンジビデオカードスペック
GPU Radeon HD 5770 Radeon HD 5750
DirectX Direct X11
シェーダープロセッサ数 800基 720基
テクスチャユニット 40基 36基
ROP数 16基
コアクロック 850MHz 700MHz
メモリクロック 4800MHz 4600MHz
メモリインタフェース 128bit
最大消費電力 108W 86W

MSI「R5770 HAWK」
●実売価格:1万7000円前後
●URL:http://www.msi-computer.co.jp/products/VGA/R5770_Hawk.html

静音性と冷却性能の高さで評判のオリジナルGPUクーラー 「Twin Frozr II」を採用した「R5770 HAWK」

 今回は静音性と冷却性能の高さで評判のオリジナルGPUクーラー 「Twin Frozr II」を採用し、コアクロックが875MHzにオーバークロックされたMSI製「R5770 HAWK」(関連記事)を選択した。7+1フェーズPWM仕様の電源回路とMSI独自の品質基準となる「ミリタリークラス」に対応することで高い耐久性と長寿命を実現した製品だ。

「GPU-Z 0.4.5」によるステータス

 最近のミドルレンジ以上のビデオカードはいずれも2スロット以上占有するタイプが多くなっているが、XFX製「HD5770 850M 1GB DDR5 DP DUAL DVI PCI-E」(関連記事)やPowerColor製「HD5770 1GB GDDR5 Single Slot」(関連記事)のような1スロットモデルも販売されている。両モデルともクロックダウンやバス幅の縮小などの制限も無く、2スロット版と同等のパフォーマンスが期待できる。
 小型PCでマルチGPU環境を構築したい場合や、ケース内のエアフローを良くしたい場合は、1スロットモデルを選択するのもありかもしれない。

【関連サイト】

(次ページへ続く)

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