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最新ゲームPCのオススメパーツ構成とは?【Intel編】

2010年10月06日 13時00分更新

文● 池座 優里

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 前回の記事ではAMDプラットフォームのおすすめ構成を紹介してきたが、今回はIntelプラットフォームにおけるおすすめゲームPCの構成を紹介していきたい。
 ちなみにCPU、マザーボード、メモリ以外は前回と同じ構成となるため、そちらのパーツについては前回の特集を参照していただきたい。

今回はIntelプラットフォームでおすすめのゲームPC環境についてじっくりと説明していく

CPU

 Intelプラットフォームにはハイエンド向けのLGA 1366とメインストリーム向けのLGA 1156の2つのプラットフォームが用意されているのはご承知の通り。とはいえ、今回はマザーボードやメモリなどを含めた全体的なコストパフォーマンスが良いLGA 1156を選択した。
 LGA 1156プラットフォームには、Lynnfieldコアを採用した物理4コア(HyperThreading機能により論理8コア)のCore i7、同じくLynnfieldコアで物理4コアとなるCore i5、グラフィックコアを搭載したClarkdaleコアのCore i5、同じくClarkdaleコアを採用した廉価版となるCore i3とPentiumの各シリーズが用意されている。

Intel「Core i7 870」
●実売価格:約2万6500円程度
●URL:http://www.intel.co.jp/jp/products/processor/corei7/index.htm

クアッドコア製品となるIntel「Core i7 870」。動作周波数は2.93GHz(Intel Turbo Boost時3.6GHz)でTDPは95W

 今回はゲームPCなので、CPU統合のグラフィック機能は使わない。Clarkdaleコア採用のCPUはまず選択肢から外すことにした。結果、必然的に「Core i7 870」(関連記事)と「Core i5 760」(関連記事)が候補として残るが、最近ではゲームのマルチスレッド化が進んでおり、HyperThreadingにより論理8コア動作が可能なこと、またTurbo Boost時のクロックアップ率も大きいこと、そしてなにより標準クロックが高いことなどを考え、「Core i7 870」を選択した。せっかく高性能のビデオカードを使っていても、CPUの性能が低いとボトルネックとなってビデオカードのパフォーマンス発揮の足を引っ張ることがある。そのため、CPUには実売価格が約9000円ほど高くなるのを承知で、なるべく高性能なものを選択したい。

ファイナルファンタジーXIVオフィシャルベンチマーク実行時のCPU使用率は30%前後。Turbo Boost機能によって、動作周波数は最大3.33GHzまで引き上げられていた

 また、保証外動作ながらCPUのオーバークロックを考えているなら、「Core i7 870」と同スペックで倍率ロックフリー仕様となる「Core i7 875K」がおすすめ。ただし、こちらのモデルにはCPUクーラーが付属しないため、別途用意する必要がある点に注意が必要だ。

【関連サイト】

マザーボード

 ASUSTeK「P7P55D-E」 は、チップセットに「Intel P55 Express」を採用し、NEC製のコントローラチップ「μPD720200」によるUSB3.0×2とMarvell「88SE9123」によるSATA 3.0(6Gbps)×2といった最新インターフェイス規格に対応するモデルだ。これから自作するPCのマザーとしては申し分ない。
 加えて、12+2フェーズの電源回路、省電力機能のEPU Engine、放熱機構となるStackCool3、100%固体コンデンサを採用など、ミドルクラスながらASUSTeKならではの充実した機能を誇る点も嬉しい。

ASUSTeK「P7P55D-E」
●実売価格:約1万6000円前後
●URL:http://www.asus.com/product.aspx?P_ID=9i872VNaAILRp8bS&templete=2

P55チップセットを採用したASUSTeK製マザー「P7P55D-E」。せっかく組むなら最新インターフェイス規格となるUSB3.0、SATA3.0(6Gbps)の対応は外せない

 他には、同じくチップセットに P55を採用し、USB 3.0とSATA3.0(6Gbps)に対応するMSI「P55-GD85」もおすすめモデルのひとつ。主な機能として、簡単にオーバークロックができる「OC Genie」、電源制御チップとなる「DrMOS」、システムの負荷に応じて電源フェーズ数を制御する「APS(アクティブフェーズスイッチング)」などを搭載し、固体コンデンサやシールドタイプのチョークコイルを全面採用するなど、MSIらしい製品となっている。
 また、価格重視派ならASRock「P55 Extreme4」あたりが面白い。NEC製のUSB3.0コントローラチップ「μPD720200」を2基搭載し、計4ポートのUSB3.0をサポート。製品付属のフロントパネル用ピンヘッダが用意されているため、I/Oポートだけでなく、フロントパネルにもUSB3.0を増設することができる。USB3.0にこだわるユーザーには注目のモデルだ。

【関連サイト】

メモリ

 今回は、LGA 1156プラットフォームのCore i7/i5に最適化された4GBのセットモデル、CORSAIR「CMX4GX3M2A1600C9」をチョイス。メモリ規格はPC3-12800、容量は2GB×2枚、ヒートスプレッダを搭載し、Intelプラットフォームにおけるメモリのオーバークロック機能XMP1.2にも対応している。

CORSAIR「CMX4GX3M2A1600C9」
●実売価格:約9000円前後
●URL:http://www.corsair.com/products/corei7/default.aspx

ブラックのヒートスプレッダを採用したCORSAIR「CMX4GX3M2A1600C9」。LGA 1156プラットフォームのCore i7/i5に最適化されている

 一般的なDDR3メモリの動作電圧は1.5Vだが、最近では低電圧動作のメモリも用意されている。発熱を減らしたい場合や消費電力を少しでも削減したい場合には動作電圧1.25VでPC3-10600対応のKingston「KHX1333C9D3UK2/4GX」、動作電圧1.35VでPC3-12800対応となる同じくKingston「KHX1600C9D3LK2/4GX」がおすすめだ。
 またコストを優先する場合には、実売価格8000円前後と安価なCFD「W3U1333Q-2G」やPatriot「PSD34G1333KH」がいいだろう。
 前回の特集でも触れたことだが、メモリを購入する際に一番怖いのは相性問題だ。デュアルチャンネルで快適に動作させるためにも、まずは2枚1組のセットモデルを購入しておきたい。

【関連サイト】

(次ページへ続く)

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