「夏ライオン」「わかったー」一時停止の理由は(1日)
米国時間の8月31日、Basic認証というセキュリティ(個人認証)システムが使用できなくなり、Twitterアプリケーションの認証方式はすべてOAuthへと変更された。Twitter社の公式ブログにもあるように、セキュリティ強化が目的だ。
Basic認証の場合、ツイッターを使ったサービスを利用するためには、ユーザー名とパスワードを登録してもらう必要があった。OAuth認証ではツイッターでアプリケーションごとに承認を得る仕組みのため、開発者と利用者共に安全性が向上する。
Basic認証の終了については昨年12月に告知され、一度6月末で終了と発表があった。だがワールドカップでアクセスが集中したことからサーバーが不安定となり、8月末に延期されていたものだ。
サービス開発者はこの間にOAuth対応を実施したが、Mac版のクライアントソフト「夏ライオン」といった有名クライアントや、人気BOT「わかったー」(@wakatter)などは対応が間に合わず、9月7日現在、サービスを一時停止している。
だが、認証方式が変わる一方、OAuth認証には現在「読み取り」「読み書き」の2種類しか権限がないことに対する疑問の声もあがっている。
OAuth認証の場合、「読み書き」権限を与えると、ほぼすべての権限を預けてしまうことになる。「言い方悪いけど、OAuth認証を許可するってことはアカウントの乗っ取りを許可するのと同じ意味」と、セキュリティ意識を啓発すべきという声もあがっていた。
カンニングが悪いのか、それをつぶやいたのが悪いのか(2日)
2日、早稲田大学で教鞭をとる批評家・作家の東浩紀さん(@hazuma)が、自分の講義の受講生がカンニングをしたと疑われるようなツイートをしたことを取り上げ、ツイッター上で指摘。ツイッターでは生徒を擁護する声、モラルの低下を嘆く声など、一日中この話題で持ちきりとなった。
初めにあがったのは、東氏の指摘への批判。「学生さらしてどうするんですか。処分すりゃいいだけの話でしょ」「4万人の人間がフォローしている教授にRTされてさらすなんてやりすぎ」と、学生側を擁護する発言が目立っていた。
これに対し東氏は「大学教師は保護者じゃない」と反論。「カンニングを告白したごときで騒ぐな、という学生からのツイートが複数来ている。そういうひとは、本気で認識を改めたほうがいい」と一蹴している。
騒動はインターネットリテラシーそのものにも話題を広げ、「ネットを私的空間だと勘違いしてるリテラシーの低さがここでは問題」「そもそもの問題は、『何をしに大学に来てるの?』ということ。勉強したくないなら大学なんて行かなきゃいい」など、さまざまな意見が飛び交った。
学生は当初ツイッターのプロフィール欄に、本名と思われる名前を書いていた。東氏は「彼ら(大学側)が処分は決めるでしょう。知らん知らん」ともコメントしている。
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