Twitterにとっての「成功」とは(4日)
米Twitter社は4日、エバン・ウィリアムズ氏が最高経営責任者(CEO)を辞任したことを明らかにした。後任は、最高執行責任者(COO)のディック・コストロ氏。
公式ブログによると、ウィリアムズ氏がCEOになって2年で登録ユーザーの数は300万人から1億6500万人以上に増えたが、規模が大きくなること自体が成功ではないという。
「世界にポジティブな影響を与えながら自らの文化を保ち、ユーザー本位でありつづけ、なおかつ収益性の高い企業になること」が成功と考えているとした。Twitterの新デザインも、その「成功」へ向けたものであり、今後はこのような製品戦略に集中するという。
ユーザからは、「いい意味で技術屋に戻る、ということかな」「物作りに情熱、好感です」「役割分野がしっかりしており、創業者もトップにこだわらない」と、CEOとして3回の成功経験があるコストロ氏に経営を任せ、自らは技術屋として集中するという姿に好感を抱く声が多かった。
ウィリアムズ氏は「過去2年間にTwitterがたどってきた長い道のりを私はとても誇りに思います。そして、われわれの素晴らしいチームがTwitterを次にどのように進化させるかを考えて、とても興奮しています」と、今後に向けての熱い気持ちで発表を締めている。
すごい! で、クロスカップリング反応って何?(6日)
6日、ノーベル化学賞がリチャード・ヘック(Richard F. Heck)氏、根岸英一氏、鈴木章氏の3名に贈られ、うち2人が日本人ということにタイムラインが大きく沸いた。
3氏はいずれも「クロスカップリング反応」と呼ばれる化学反応をそれぞれ独自に発見したことが評価され、受賞した。これは従来は不可能と考えられていた2種類の有機化合物を、金属のパラジウムを触媒に結合させる技術で、抗ガン剤、エイズ治療薬、液晶の製造等に活用されている。
ツイッターは数多くの「受賞おめでとうございます」の声があふれ、「数あるカップリングの中で日本人が取れてよかった」「特許を取得しないで無料公開していることがすばらしい」「この職業にもスポーツや芸術のように人々の心を動かす力があったんだな」といった賞賛の声があがった。
一方で、「近年のノーベル賞ラッシュは過去の業績であり、未来の受賞者になる若手研究者が育ってない」「ノーベル賞を生み出したのが『ダメだと言われてぶっ壊された日本の大学教育』であることは大きな声で言わなければならない」と危険信号を発する声も。
それに対し、「科学者の方のつぶやきの通り、研究者間では目新しい事はなく、ノーベル賞の効果は科学への興味喚起とか研究費にかかわる広報的なもの。国にとっても大切」と受賞することの価値を示す反論もあがっていた。

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